本文へ移動

ラヴズオンリーユーを導いた川田の騎乗を矢作師が絶賛「非常にガッツある騎乗」ゴール後は珍しくガッツポーズ…そして涙

2021年11月7日 14時55分

このエントリーをはてなブックマークに追加
ポーズを決める川田(AP)

ポーズを決める川田(AP)

 米競馬の祭典「ブリーダーズカップ(BC)」は6日、カリフォルニア州のデルマー競馬場で行われ、BCフィリー&メアターフ(G1・芝2200メートル)に出走したラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作)が日本調教馬で史上初のBC制覇を達成した。日本馬の米重賞制覇は2008年ピーターパンS(G2)を勝ったカジノドライヴ以来4頭目、G1は05年アメリカンオークスを勝ったシーザリオ以来の2頭目。また、BCディスタフ(G1・ダート1800メートル)では、マルシュロレーヌ(牝5歳、栗東・矢作)が日本の牝馬として初めて海外のダートG1を制した。
   ◇   ◇
 とてつもない金字塔を打ち立てた。ラヴズオンリーユーは、ゴール前の追い比べを半馬身抜け出して日本馬初のBC制覇という快挙を達成。日本ではほとんどガッツポーズを見せない鞍上の川田もゴール直後に小さく拳を握り締め、引き揚げてくると涙を流して矢作師と抱き合い、喜びを分かち合った。
 「きつい流れで思い通りではありませんでしたが最善を尽くせたと思います。最後の直線もいいコースを走って、しっかり勝ちきってくれました。本当にうれしいです。興奮して覚えていませんが、ゴール板を通過した後に思わず拳を握ってしまったかもしれません」。川田そうがコメントするように、まさに激闘と言えるレースだった。
 不利な外枠(8番)から好スタートを切ると4番手を確保しスムーズに追走。しかし4コーナー手前から1番人気のウォーライクゴッテスが仕掛けると前が壁に。それでも直線では、押し切りを図るウォーライクゴッテスと外から追い込むマイシスターナットのわずかな間を突き、一瞬の切れ味で抜け出した。
 96年に日本馬として初めてのBCに挑戦したタイキブリザードから25年。戦前から「ヨーロッパ(凱旋門賞)の前にアメリカ(BC)を制覇したい。西海岸のデルマーで行われる今年はチャンス」と手応えを語っていた矢作師も「力的にも一番強いと思っていたので自信を持って送り出しました。ジョッキーも非常にガッツある騎乗でしたし一緒に勝つことができてこんなにうれしいことはありません。日本の競馬の力を見せることができて良かったです」と喜びを爆発させた。
 これで19年のオークス、今年のクイーンエリザベス2世C(香港)に続く3カ国でG13勝目。今後は年末に行われる香港C(G1・12月12日・シャティン・芝2000メートル)の招待を受諾しており、出走すれば当然主役の1頭だ。アメリカンドリームをつかんだラヴズオンリーユーが次はどんな歴史を刻むのか。世界が注目している。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ