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金沢競馬 8年ぶりJBC競走 1日の売り上げ 最高54億円

2021年11月4日 05時00分 (11月4日 09時54分更新)
後続を振り切り、JBCクラシックを制したミューチャリー(左)=3日、金沢競馬場で

後続を振り切り、JBCクラシックを制したミューチャリー(左)=3日、金沢競馬場で

 地方競馬の祭典「JBC競走」が三日、金沢競馬場で八年ぶりに行われ、競馬ファンらが胸を躍らせた。新型コロナウイルスの感染症対策で来場者数は制限されたが、二十一回を数える「JBCクラシック」(二一〇〇メートル)では、地方馬が初めて勝利する歴史的瞬間も。JBCを含めたこの日の売得金(売り上げ)は総額で五十四億六千四百万円超に上り、金沢競馬での史上最高額となった。(田嶋豊)
 日本中央競馬会(JRA)と各地方競馬の強豪馬を集めた「JBC競走」。門別(北海道日高町)との共同開催で、金沢ではクラシックをはじめ、「レディスクラシック(一五〇〇メートル)」「スプリント(一四〇〇メートル)」のJpnⅠ(GⅠ)三レースが行われた。
 二〇一三年の初開催時は一万二千人超が来場したが、今回は新型コロナの感染拡大が懸念され、事前抽選で千三百人に制限。応募倍率は約四倍だった。
 過去には厳しい経営を強いられ、存続が危ぶまれた時期もあった金沢競馬だが、近年はインターネットによる在宅投票が好調で経営も安定。新型コロナ流行下で無観客開催や入場制限で自場、他場発売は大幅減となったが、在宅投票が大幅に増え、今回の売得金額も前回の二倍超となった。
 JBC開催に合わせ、運営する県は大型モニターを改修し、勝ち馬をたたえる「ウイナーズサークル」を整備。コースも川砂から粒子の細かい山砂に変えたことで馬の脚抜きが良くなり、この日も二レースでレコードタイムを更新した。最終レースとなったクラシックでは地方馬が初めて制した。優勝馬「ミューチャリー」(船橋)の手綱を握った金沢所属の吉原寛人騎手は「たくさんの拍手をいただき感動した。引き続き金沢をよろしく」と話し、観客を沸かせた。
 表彰式に出席した谷本正憲知事は「歴史的なこともあり、大成功ではないか。大きなレースを誘致でき、今後の環境整備にも財源として活用できる」と強調。農水省時代、競馬監督課長として馬券の種類や馬主を増やす仕組みづくりに取り組んだ山田修路・参院議員も視察に訪れ「生で見る感動を味わってもらえれば」と話した。

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