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アイルランド文学普及に尽力し大統領功労賞 大野光子さん

2021年11月4日 05時00分 (11月4日 05時00分更新)
アイルランド大統領功労賞を受賞し、喜びを語る愛知淑徳大の大野光子名誉教授

アイルランド大統領功労賞を受賞し、喜びを語る愛知淑徳大の大野光子名誉教授

 詩人イエーツに、作家ジェイムズ・ジョイス、オスカー・ワイルド。アイルランドは、偉大な文学者を数多く輩出しているが、作品は長らく「英国文学」の一部とされてきた。そんな状況の中で半世紀近く、日本でのアイルランド文学の普及に尽くしたのが、愛知淑徳大名誉教授の大野光子さん(76)だ。二〇二〇年の同国大統領功労賞を受け、来月二日、首都ダブリンで開かれる授賞式に臨む。

日本での昇華 伝えていく

 功労賞は海外在住のアイルランド人や、同国への貢献が認められた人などが対象。これまで俳優のリーアム・ニーソンさんやペルー人のノーベル賞作家マリオ・バルガスリョサさんらが受賞している。在日アイルランド大使館によると、大野さんの受賞は日本人では三人目で、女性では初。
 大野さんがアイルランドの文学と出合ったのは、米国に留学していた大学時代。十九、二十世紀にかけて活躍したイエーツの作品に触れたのをきっかけに、大学院でアイルランド文学の研究に進んだ。
 ただ、当時の日本では英文学といえば文字通り“英国”の文学。米国文学の研究者すら少数だった。だが「英国の英文学からの視点では見えない景色があるのではないか」。関心は、アイル...

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