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5連覇の偉業・名城大 最長5区小林成美が世界を視野に飛躍誓う【全日本大学女子駅伝】

2021年11月2日 17時59分

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5連覇に貢献した小林

5連覇に貢献した小林

  • 5連覇に貢献した小林
  • 9月の日本学生選手権で力走する小林(右)
◇羽ばたけ中部勢
 先月31日の全日本大学女子駅伝(仙台市)で史上最多タイの5連覇を果たした名城大を、最長5区(9・2キロ)を走った小林成美(3年・長野東)が支えた。7月には1万メートルで11年ぶりに日本学生記録を更新する31分22秒34の好記録をマーク。2022年世界選手権(米オレゴン州)出場も視野に、名城大の新エースが殻を破ろうとしている。
 5連覇の偉業を果たした直後の会見。喜色満面の名城大メンバーの中で、小林はやや浮かない顔だった。「情けない走り。他のメンバーが区間賞でつないできたのに、自分が流れを止めてしまった」と反省しきり。区間3位という結果には到底納得していなかった。
 優勝への焦点がエース区間の「5区」だった。前回大会までは加世田梨花(現ダイハツ)が4年連続で走り、現メンバーは未経験。新エースとして台頭した小林は、8月以降はコンディション不良で十分に練習を積めなかった。
 米田勝朗監督(53)は「小林は2度目のワクチンを打った後に体調を崩してしまった。疲れもあっただろう。だけど『5区から逃げたくない』と言ってくれた。本来の走りには程遠かったが、チャレンジした経験は必ず今後に生きる」。不安を押し隠し、責任を全うした姿に、成長を感じ取った。
 同世代のランナーの東京五輪での活躍も小林を背中を押している。5000メートルでは20歳の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が日本記録を樹立。長野東高で小林と同学年のチームメートだった萩谷楓(エディオン)も自己記録を更新する奮闘を見せた。
 小林は「五輪を見ているだけでいいんだろうかと思った。学生だからと言う意識を捨て、もっと上を目指さないと」と語る。元来は「平和主義で人と争うのが嫌い。趣味は部屋のお掃除」と自己分析するキャラクターだが「もっと上を」と貪欲さを言葉にした。
 7月に出した1万メートルでの学生新記録は、22年世界選手権の参加標準記録を上回っており、小林が22年日本選手権で3位以内に入れば自動的に代表に決まる。「精神面はまだまだ弱い。自分を鍛えて、世界選手権に出場したい」
 常勝チームを背負うエースの自覚とともに、小林は世界へと打って出ようとしている。
▼小林成美(こばやし・なるみ) 2000年4月17日生まれ、長野市出身の21歳。155センチ。長野東高では全国高校駅伝で2年連続2位。名城大でも1年時から全日本大学女子駅伝で3年連続で優勝に貢献。個人でも2021年全日本選手権1万メートル3位。7月のホクレン・ディスタンス網走大会で31分22秒34の日本学生新記録を出した。5000メートルの自己ベストは15分33秒69。
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