中日・石川昂弥、最終戦はフェンス直撃締め「もっと振り切れたら」課題は…本塁打『0』【フェニックスL】
2021年11月2日 06時00分
中日の石川昂弥内野手(20)が1日、最終日となった秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」日本ハム戦(アイビー)に「4番・三塁」で先発出場し、中堅フェンス直撃の適時二塁打を放った。今リーグでは、10月22日に左尺骨骨折から実戦復帰して9戦で27打数7安打6打点。4カ月ぶりの実戦でまずまずの成績を残したが、期待された本塁打は0本と課題も残した。試合は中日が12―6で大勝した。
◇ ◇
石川昂のバットから放たれる打球はひと伸びもふた伸びも違う。1点を追う5回1死満塁での第2打席。「つながってのチャンスでいい流れだったので、思い切って行こうと思ってました。感触は良かったです」と先発・柿木の初球、真ん中にきたスライダーを捉えると打球は中堅へぐんぐんと伸びて、フェンス上部の金網に当たった。惜しくも満塁弾とはならなかったが、逆転の2点二塁打となった。
アイビースタジアムの本塁から中堅までは本拠地バンテリンと同じ122メートル。あと1メートル飛んでいたら…。あまたの長距離砲候補を苦しめてきた本拠地でもアーチを描くには十分な飛距離のはず。仁村2軍監督も「当てただけじゃないかな。普通の選手だったら中飛くらいでしょ、それがあそこまで行っちゃうんだから。良くなったら怖いよね。もっと完璧に打てるよ。引きつけてね。ボゴーンと打った瞬間本塁打って打球を打てるようになる」とそのポテンシャルの高さを再認識した。
今リーグは左尺骨骨折から4カ月ぶりに実戦復帰し9試合に出場。27打数7安打で打率2割5分9厘。7安打のうち4本が長打と、潜在能力の一遍は見せた。「もっとてこずる、苦労するかなって思っていましたが、離脱期間に毎日ブルペンで投球を見ていたので、早い段階で慣れることができました」と一定の手応えは得た。
ただ期待される本塁打はなし。この日の適時二塁打も「合わせただけだったので、もっと振り切れたらいいと思います」。誰もが合わせただけでフェンス直撃を放てる世界ではない。アーチストの才能は天性のもの。あと1メートルの飛距離。その答えを見つけるための秋にする。(芦原遼)
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