中日立浪監督が先発陣の球数制限撤廃へ「解説のときから思っていたけど100球じゃなくて7回です」
2021年11月1日 06時00分
中日の立浪和義監督(52)が31日、来季先発陣の球数制限を撤廃する考えを明かした。一般的に100球程度が交代の目安とされる中、新監督は「100球という概念は取り除きます」と宣言。この日はCBCテレビ(TBS系列)のドラゴンズ応援番組「サンデードラゴンズ」に出演した。
目標は高ければ高い方がいい。立浪監督が先発投手陣のさらなる強化へ改革案をぶち上げた。現在の球界の主流は中6日で100球程度。そこへメスを入れる。
「最低でも7回を責任イニングだと思ってほしい。あと解説のときから思っていたけど、100球、100球ってね。そこにこだわるチームが多いけど、100球じゃなくて7回です。まずは100球という概念を取り除きたい。基本的に1週間に1回なんだからもっと投げられるようにしてほしい」
守りを中心とした野球を掲げる指揮官にとって先発陣の底上げは立浪野球の一丁目一番地になる。今季中日の先発投手は1試合平均するといずれもリーグで2番目に多い5・78イニング、95・55球。防御率も2位の3・37と、いずれも奮闘しているが、さらに高いハードルを設定するのには理由がある。
先発投手のイニングが伸びればそれだけブルペンへのしわ寄せは減る。立浪監督は「球界を見渡しても中継ぎが1、2年で壊れてしまうことがある」と説く。リリーバーたちの負担を軽減させ余裕を持って起用できればチームに好循環が生まれる。そのためにも「7回」は先発陣に是が非でも意識してほしい数字なのだ。
今季規定投球回には大野雄、柳、小笠原の3人が達した。これは広島に並びリーグ最多だ。指揮官は「小笠原も初めて到達して大きな自信になると思う。とはいえベンチからは6回くらいで計算されているピッチャー。(大野雄、柳の他に)完投できる投手がもう2人くらいでないと。福谷、小笠原、梅津がもう一皮むければ厚みが増しますね」と期待を込めた。
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