安倍&麻生元首相への”忖度が見える” 池上彰さんの切り込みに岸田首相は「どこにそんなことが見えるのか」と反論【衆院選】
2021年10月31日 23時14分
ジャーナリストの池上彰さん(71)が31日、テレビ東京系の衆院選開票特別番組「総選挙ライブ」で岸田文雄首相に、安倍晋三、麻生太郎の首相経験者への忖度(そんたく)があったのではないかなど、おなじみの「池上無双」スタイルで直撃した。
池上さんは出口調査の結果、自民党の議席が減少する可能性があることへの受け止めを聞くと、岸田首相は「衆院選は政権選択選挙。与党で過半数が目標であり、与党で過半数は確実なのではないかという予想も出ているのであれば、一つの信任をいただいたと重く受け止めたい」と発言。
さらに池上さんが総裁選で岸田首相が主張した所得倍増などの政策を、安倍元首相に遠慮して取り下げたのではと質問すると「それは全く当たっていない。その手順について丁寧に説明している。これをもって政策を取り下げたとは当たらない」と反論した。
さらに各地の演説中に見せた「岸田ノート」の中身を見せたらどうかと直撃すると「声を聞くとともに政治活動の中で思ったことも含まれている。決して人前に見せるために書いたものではありません。この選挙期間中にも2冊使った。野党になった2010年から書き続けている。かなりの冊数になっている」と岸田首相は苦笑いした。
今後の政権運営で安倍、麻生の元首相への忖度が見えてしまうと切り込んだ池上さんに対して「どこにそんなことが見えるのか、逆に私もそういう意見を聞きながら考えていきたいが、人事、政策においても私の思いを込めさせてもらった。どう受け止めてもらえるのか国民の皆さんの声をしっかり考えていきたい」と答えた。
池上さんが「忖度があるんじゃないかという批判の声があることも岸田ノートにしっかりと書いておいていただきたい」と皮肉ると「しっかりと書き留めていきます。それに対してどう考えていくかも書き留めていきたい」と受け止めた。
最後にコロナ禍が落ち着き、首相がみんなの前でマスクを外すようになるのはいつごろかとの質問には「ゼロコロナは現実的には難しい。ウイズコロナ、コロナとの共存で、ワクチン接種証明、陰性証明、マスクなどを活用しながらコロナと共存していきたい」と答えた。
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