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ポーランドに制裁金命じる 「法の支配」侵害でEU司法裁判所

2021年10月29日 05時00分 (10月29日 10時51分更新)
 【パリ=谷悠己】欧州連合(EU)司法裁判所は二十七日、加盟国ポーランドに対し、EUの基本原則である「法の支配」を侵害する国内法の運用停止を求めた命令に応じていないとして、一日百万ユーロ(約一億三千万円)を欧州委員会へ支払うことを命じた。
 ポーランドが行った一連の司法制度改革のうち、裁判官の免責特権のはく奪や減給の権限を懲戒機関に付与した新法が違法だとして欧州委が提訴し、司法裁は七月、新法の運用を差し止める仮処分を命じた。欧州委は同国がその後も対応を怠っているとして制裁金の支払いを申し立てていた。
 司法裁は命令で「法の支配の侵害という深刻な損害を防ぐため、ポーランド新法の運用停止は不可欠である」と指摘した。
 ポーランドの司法権侵害を巡る問題は、今月下旬のEU首脳会議でも議論されたばかり。同国のモラウィエツキ首相はEUの姿勢を「脅迫」と批判しており、対立が深まっている。

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