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事故続発、4年で3回 リニア工事

2021年10月29日 05時00分 (10月29日 05時01分更新)
崩落事故があったリニア中央新幹線「瀬戸トンネル」の非常口付近=28日、岐阜県中津川市で、本社ヘリ「あさづる」から

崩落事故があったリニア中央新幹線「瀬戸トンネル」の非常口付近=28日、岐阜県中津川市で、本社ヘリ「あさづる」から

  • 崩落事故があったリニア中央新幹線「瀬戸トンネル」の非常口付近=28日、岐阜県中津川市で、本社ヘリ「あさづる」から
 リニア中央新幹線のトンネル建設で初めて犠牲者が出た。「大深度地下工事」など日本の土木技術の粋を集めた国家的プロジェクトは安全面からの疑問符を突きつけられた。JR東海は再発防止策を講じた上で早ければ来月初めの工事再開を目指すが、この先の安全を確保できるのか懸念の声が上がる。

■基本を徹底

 「ガイドラインに沿った安全管理に取り組んできた」。JR東海の新美憲一執行役員は記者会見で強調し、再発防止のためにもう一度ガイドラインを周知すると繰り返した。だが、リニアの工事関連では既に二〇一七年、一九年と二回崩落が発生。今回の瀬戸トンネル(岐阜県中津川市)の事故を合わせると四年で三回だ。短期間で複数事故が起き、再発防止策を問われた担当者は「まずは基本を徹底する」と述べるにとどめた。
 山のトンネル掘削工事は一般的に先端部分の地盤が露出し、岩石などが落下する「肌落ち」と呼ばれる事故が発生しやすい。厚生労働省によると〇七年からの約十年間で少なくとも七件の死亡事故が発生。一六年には厚労省が防止策のガイドラインを策定したが、担当者は「対策を講じてきた中で今回の事故が起きた」と残念がる。
 岐阜県警は業務上過失致死...

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