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扇千景が涙…夫の坂田藤十郎さんへの深い愛情「家に遺骨でもいいから居てくれれば」29日鎌倉霊園で納骨

2021年10月28日 18時22分

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涙をぬぐう扇千景

涙をぬぐう扇千景

 昨年11月12日に老衰のため88歳で亡くなった歌舞伎俳優、四代目坂田藤十郎さんをしのぶ会が28日、東京都内のホテルで行われ、藤十郎さんの妹で女優の中村玉緒(82)や高円宮妃久子さまら約1000人が参列。妻で元参院議長・女優の扇千景(88)らが会見して思い出や心境などを語った。
 戒名は「妙藝院殿藤久日宏大居士」。会場の祭壇は白や紫の山城屋カラーで彩られた約5000本の花で覆われた。中央の遺影は2009年に文化勲章を受章した際、今回の会場と同じホテルで撮影したもの。穏やかな笑顔を浮かべる藤十郎さんの前に立った扇は「主人は皆さまに愛されて本当に芝居好きな芝居の人生だった」とあいさつ。29日に鎌倉霊園で納骨することも明らかにした。
 「ずっと遺骨が家にありまして朝から晩まで出られなかった。やっと家からお墓に行ってしまうので余計に寂しくなると思う。『あんまり早く迎えに来ないでね。することがいっぱいあるからね』って主人には言ってるけど、どうなりますか。やっぱり家に遺骨でもいいから居てくれればうれしい」。扇はユーモアを交えながら涙声で語り、藤十郎さんへの深い愛情や悲しみをにじませた。
 藤十郎さんは2019年12月に靴を履く際に転倒、その後足が前に出なくなり、計8キロある衣装やかつらを着けて歩くこともできなくなり、20年1月の公演を断念。病院の検査で腰の疲労骨折が判明してリハビリに励んでいたが、同年5~6月ごろから言葉少なくなり、最後は病院から呼吸が弱った連絡を受けた扇が駆けつけて見取った。
 扇は「眠ったままで温かかったから手を握っていたら、先生から『老衰で天命ですね』と。10歳から88歳まで一度も休演せず、天寿をまっとうできた」と藤十郎さんをねぎらった。

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