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クラスター施設で抗体カクテル療法 石川県専門家会議 重症化防止へ方針

2021年10月28日 05時00分 (10月28日 09時54分更新)
 新型コロナウイルス感染拡大の第六波に備え、石川県は重症化リスクのある感染者を速やかに把握して治療することで重症化を防ぐ態勢を強化する。自宅療養者の健康観察や往診なども拡充する。二十七日にあった県の新型コロナ専門家会議(座長・谷内江昭宏・金沢大病院副院長)で方針を確認した。
 会議は県の報告後、非公開で意見交換が行われた。会議後に谷内江座長と北野喜樹・県健康福祉部長が会見した。
 重症化リスクの早期把握に向け、感染者の血液検査やコンピューター断層撮影(CT)検査を実施して療養先を判断する「メディカルチェックセンター」について、現在の県立中央病院(金沢市)に加え、南加賀や能登の医療圏にも置く。
 症状悪化と入院の長期化を防ぐため、クラスター(感染者集団)が発生した医療機関や介護施設で、二種類の抗体医薬品を使う「抗体カクテル療法」を実施できる手順をまとめる。抗体カクテル療法は入院患者に対応している医療機関では実施できる。そうした病院の医師らがクラスター発生施設に往診し、投与する方法などを検討している。
 自宅療養者の症状急変にも備え、健康観察や往診、電話診療の態勢を強化する。七〜九月の第五波では計千六百四十九人が自宅で療養し、全体の5・2%に当たる八十五人が健康観察などで症状の変化が確認され、入院して加療した。
 谷内江座長は「ワクチン接種が二回済み、いったん感染収束した後に、英国やイスラエルでは再び感染が拡大した」と指摘し、第六波への警戒を呼び掛けた。(押川恵理子)

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