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オリックスが25年ぶり優勝!ロッテが楽天に敗れて決定 史上初の両リーグ前年最下位からのV

2021年10月27日 20時56分

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オリックス・中嶋監督

オリックス・中嶋監督

 プロ野球のパ・リーグは27日、ロッテ―楽天(楽天生命パーク宮城)の1試合を行い、ロッテが1―2で敗れたため、オリックスの1996年シーズン以来25年ぶりの優勝が決まった。
【写真】ピースするオリックスファンの本田望結
 オリックスの中嶋聡監督(52)が指揮を執ってから実質1年半で、2年連続最下位だったチームを25年ぶりの優勝に導いた。史上初となる両リーグ前年最下位からのリーグ制覇。若返りを図りながら「育成と勝利」を両立させた手腕に球団関係者は感服するばかりだ。
 強迫観念の除去から、中嶋監督の改革はスタートした。球団幹部の一人が言う。
 「近年、少ない出場機会でも結果が出なければ、選手はすぐに2軍落ちさせられていた。打てなかったら落とされる。そんなプレッシャーを乗り越えられる選手はそう多くはない。ところが、中嶋監督は選手を信じて起用する。あれができるのではないか、これができるのではないか、と。一定の期間は辛抱してくれる、我慢してくれる。その信頼に選手が応えられるようになったと思う」
 最下位に沈んでいた昨季の8月下旬、西村徳文監督が辞任。残り67試合は、2019年から2軍監督に就いていた中嶋が、監督代行となって低迷するチームを引き継いだ。その際の借金は「17」。チームを浮上させることまではできなかったが、監督代行として29勝35敗3分けとチームを立て直した。
 大砲候補として期待されながらも伸び悩んでいた杉本裕太郎外野手をスタメンで使い続けた。終盤には、高卒ルーキーの宮城大弥投手と紅林弘太郎内野手を抜てきし、今季への布石を打った。
 外国人選手の操縦にもたけている。かつて仰木彬監督の下、コーチを務めた中西太の指導、接し方を見ていたことも関係しているのかもしれない。メジャー通算282本塁打のアダム・ジョーンズ外野手に衰えが見えてくると、代打の切り札として頼る。ジョーンズは杉本らにアドバイスを惜しまず、控えでベンチにいるときはイニングの合間に、外野手のキャッチボールの相手を務めた。前述の球団幹部は言う。
 「費用対効果を考えると、(ジョーンズを)どう評価していいのか分からないが、控えでも献身的にチームに尽くしている。その姿は若手にも好影響を与えていると思います」
   ◇   ◇
 「方針がぶれない。信念を貫き通している」
 前述の球団幹部はそう断言する。エースの山本由伸投手、宮城らの登板間隔を狭めることはほとんどなかった。最終盤に差しかかっても山本と宮城らには無理をさせず、能力を最大限に引き出させた。これも日本ハム時代のパドレスでのマイナーコーチ経験が生かされているようだ。宮城の活躍に、中嶋監督は「どうやって1年持たせようかと考えていました」と振り返る。
 打順はほぼ日替わりで組んだ。143試合で130通り近い。大胆に、また微調整で組み替える工夫を凝らした。1番・福田周平中堅手、2番・宗佑磨三塁手の固定に成功。主砲の吉田正尚を30数試合もけがで欠く事態となりながらも、杉本を主軸に固定して、本塁打王を有力にさせた。9月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)でベテランT―岡田が起死回生の逆転3ランを放って、首位争いをする相手に3連勝をマークしたことも大きかった。
 10月は10勝6敗2分け。人事を尽くして天命を待ち、栄冠が舞い降りてきた。

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