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ヤクルト最下位からのV字回復…光った高津監督の起用法「6番・中村」が絶妙なアクセントに【井端弘和評論】

2021年10月27日 07時55分

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DeNA―ヤクルト 阪神が敗れてセ・リーグ優勝が決まり、胴上げされるヤクルト・高津監督(中央)=横浜スタジアムで

DeNA―ヤクルト 阪神が敗れてセ・リーグ優勝が決まり、胴上げされるヤクルト・高津監督(中央)=横浜スタジアムで

◇26日 DeNA1―5ヤクルト
 2年連続最下位からのV字回復。戦前、5位と予想した僕も、まずは評論家として大いに反省したい。ヤクルトのチームカラーは狭い神宮球場を本拠地とした「打高投低」。実際に亜大の先輩である高津監督とキャンプで話をした際も「10点取られたら、11点取るよ」と漏らしていた。
 ところが、今季は救援陣が踏ん張った。守護神・石山が不調とみるやシーズン途中からマクガフを起用。8回には前年の最優秀中継ぎ賞で自信をつけた清水を据え、今野を筆頭に近藤、梅野らをやりくりしてしのいだ。
 ヤクルトは2015年に優勝した際も前年は最下位。この優勝でもロマン、オンドルセク、バーネットの外国人救援陣が功を奏した。青木、山田、村上と和製スラッガーの印象が強いとはいえ、ヤクルトの場合は「救援陣の奮闘=優勝」の図式が成り立つ。
 同時に高津監督の起用法、操縦法も光った。打線ではオスナとサンタナの間に6番・中村を起用したことだ。小技もできる打者が絶妙なアクセントとなり、下位打線からも効果的に得点。セ5球団にとって「6番・中村」は、予想外に厄介な存在だったはずだ。
 投手陣に関しては後半戦に躍進した奥川の将来性も考慮し、ほぼ10日の間隔を空けて起用。あれほどの投球を見せられれば、ロッテ・佐々木朗同様に中6日で使いたいところだが、辛抱強く我慢した。さらに「絶対大丈夫」という合言葉で、チームが一枚岩になる雰囲気づくりにも着手。高津監督のタクトも優勝の要因になったことは間違いない。
(本紙評論家)

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