本文へ移動

アマモ再生 今度こそ 七尾西湾に種植え付け

2021年10月25日 05時00分 (10月25日 10時39分更新)
アマモの種が入った麻袋を海底に植え付ける作業をする潜水部の生徒ら=七尾市で 

アマモの種が入った麻袋を海底に植え付ける作業をする潜水部の生徒ら=七尾市で 

  • アマモの種が入った麻袋を海底に植え付ける作業をする潜水部の生徒ら=七尾市で 
  • アマモ(資料)

市民団体や航空石川潜水部など

 七尾湾の環境保全に取り組む市民団体「能登の森里海研究会」は二十四日、七尾市の七尾西湾に海草のアマモの種約十万粒を植え付ける作業をした。今年も輪島市の日本航空高校石川潜水部や能登里海教育研究所が協力。三年目の今回は新たな試みとしてより深い場所に、海水だけでなく淡水で保管していた種子も配置し来夏までの安定した成長を目指す。(大野沙羅)
 研究会によると、アマモは海中の窒素やリンなどを吸収して植物プランクトンの増殖を抑えたり、二酸化炭素(CO2)を吸収し酸素を供給する能力がある。海を浄化してくれるほか、多様な生物のすみかにもなっている。七尾西湾は全国有数の群生地として知られるが、近年は海水温上昇や海底泥質化などの影響で減少。研究会は二〇一九年から増殖に取り組む。
 参加者三十人は、自生しているアマモから採取して海水と淡水に漬けて冷蔵保管した五万粒ずつの種を砂入りの麻袋に入れ、五十袋を満潮で水深約一メートルになる浅瀬の海底に沈めてピンで固定した。真水の方が種をやわらかくして発芽率の向上が期待されるという。翌年夏までに枯れたり、冬のしけで飛ばされた経験を元に昨年よりやや沖側の深い場所に配置。種は一カ月ほどで発芽し、その後の群生地形成と夏越しを目指す。
 潜水作業が必要になるため一年次の一回目から参加する同校三年の五月女晃嘉(そうとめあきよし)さん(17)は「良い結果が出ればうれしい。魚がいっぱいすみ着いてくれたら」と期待。研究会会長の大慶(おおけい)則之さん(63)は「試行錯誤しながらだが、アマモを増やしていく足掛かりになれば」と語った。

関連キーワード

おすすめ情報

石川の新着

記事一覧