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【石川】星稜 選抜甲子園有力に 「林監督のため」心一つ

2021年10月24日 05時00分 (10月24日 10時58分更新)

星稜−富山商業 決勝進出を決めて喜び合う星稜ナインと林和成監督(左)=23日、長野県松本市野球場で

秋季北信越 敦賀気比ときょう決勝

 秋季北信越地区高校野球大会の準決勝が二十三日、長野県松本市野球場であり、星稜(石川一位)は富山商業(富山三位)に5−4で勝ち、甲子園で催される来春の選抜高校野球大会への出場が有力となった。一方、小松大谷(石川二位)は敦賀気比(福井三位)に8−10で敗れた。
 星稜は四回に先制すると着実に加点し、リードを広げた。終盤は相手に反撃を受けるも逃げ切った。
 選抜の出場校は、北信越地区で二校の枠があり、来年一月下旬に発表される。
 星稜が出場権を獲得すれば、選抜大会が中止となった二〇二〇年以来、二年ぶりとなる。
 決勝は二十四日、松本市野球場であり、勝者は十一月に催される明治神宮野球大会に出場する。

富山商業に勝利し、スタンドにあいさつする星稜の林監督=23日、長野県松本市野球場で

来春退任 負けると最後の公式戦

 監督を最後に甲子園へ連れて行く−。北信越大会に懸ける佐々木優太主将(二年)ら星稜ナインの目標が大きく近づいた。林和成監督(46)は来春での退任を表明し、負ければ公式戦の指揮が最後だった。
 序盤は苦しい展開だった。「守りのミスもあって想定外だった」(林監督)。点を取って優位に試合を進めることを描いていたが、淡泊な攻撃で好機をつくれず、一方、富山商業には毎回のように得点圏へと走者を進められた。
 粘り強く守って先制すると、相手の反撃をしのいだ。林監督は「ピンチになればなるほど、主将が声を出す。ミスをカバーしあえるチームで、ここぞの時にはミスをしない」と、県大会から接戦を制してきたチームの成長に目を細めた。
 二〇一一年の就任以来、一九年夏の準優勝など、春夏合わせて八度の甲子園に導いたが、「次の世代にバトンを渡す」と今年九月に退任を発表した。一方、選手たちは、監督の花道を飾るために甲子園に連れて行こうと心を一つにした。林監督は「変な力みになってほしくないが、そういう思いを持ってもらって素直にうれしい」と口にする。
 この日の勝利で、監督として四度目の春の甲子園出場が見えた。ただ、林監督は「あまり実感は湧かない。勝てたことにはほっとしている」と述べるにとどめる。続けて「目の前の試合に集中して、とにかく勝たしてあげたい。良い形で神宮大会に進めれば」と、まずは決勝を見据えた。(郷司駿成)

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