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8区、野党一本化で攻防 共産との距離めぐり

2021年10月24日 11時19分 (10月24日 11時19分更新)
 三十一日投開票の衆院選静岡8区は、公示直前に共産が候補者を取り下げ、野党候補が立憲民主前職の源馬謙太郎さん(48)に一本化された。中央では立民や共産など野党四党が政権交代を目指して政策協定を結ぶが、源馬さんを推薦する連合は共産と距離を取る。選挙戦で協力関係には至らないが一九九六年の小選挙区制導入以来、初の一騎打ちの構図となり、危機感を強める自民前職の塩谷立さん(71)の陣営は「野合だ」と批判を繰り広げる。
 「共闘の関係ではない。あくまでこちら側が『独自に支援』という形にとどまっている」。県西部の共産関係者が、源馬さん陣営との関係を解説した。集会や街頭演説などの協力要請があれば応じる構えだが、源馬さん側から依頼は来ていないという。
 8区で四度目の立候補となる源馬さんは今回、連合の推薦を初めて受けた。電力会社などの労働組合を抱える連合は、原発再稼働などに反対する共産とは相いれない。党本部主導で進められてきた「野党共闘」の思惑と現場との間にはずれがあり、源馬さん陣営の幹部は「中央で決めたことで、陣営同士で決めた話ではない。共産と積極的に協力態勢を取るわけではない」と説明。選挙戦は、古くからの支持者や連合関係者らが中心となっている。
 こうした状況に、塩谷さんは「選挙のため」と野党の候補一本化を批判。塩谷さんや支援する自民の市議らは街頭演説で「思想信条や政策で根本的に食い違う政党が協力するなんてあり得ない」などと繰り返し、自公政権の継続を訴える。
 源馬さんは、政府のコロナ対応が後手に回った影響で苦しんだ飲食店や失業者は少なくないなどとして「今の政治に疑問を抱く人は多い」と強調。「そうした人たちの受け皿として、自公政権以外の現実的な選択肢ができた意義はある」と語り、野合批判は当たらないと主張する。
 浜松駅近くを通りがかった浜松市中区の三十代男性会社員は「互いの批判でなく、日本のためになる政策論争を聞きたい」と話した。
 (坂本圭佑、渡辺真由子)
衆院選2021
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