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新生児大規模検査で免疫難病発見 名大病院が治療成功

2021年10月22日 05時00分 (10月22日 05時02分更新)
記者会見で治療経過などを説明する名古屋大病院の村松秀城講師(右)。奥のスクリーン内は治療を受けた高橋凜之介ちゃんと母由奈さん=21日、名古屋市昭和区の名古屋大病院で

記者会見で治療経過などを説明する名古屋大病院の村松秀城講師(右)。奥のスクリーン内は治療を受けた高橋凜之介ちゃんと母由奈さん=21日、名古屋市昭和区の名古屋大病院で

 出産直後の赤ちゃんに先天性の病気がないかを大規模に調べる「新生児マススクリーニング検査」で、生まれつき免疫がない難病「重症複合免疫不全症(SCID)」の赤ちゃんを見つけ、治療に成功したと名古屋大病院が二十一日、発表した。同検査で、SCIDの患者を確認し、治療につなげたのは国内初という。 (白名正和)
 SCIDは、体内の免疫機能が正常に働かず重い肺炎や敗血症にかかり、発熱や呼吸不全などの症状が出る。出生時は無症状の割合が高く、治療を受けなければ生後一年以内に死亡することが多い。海外の研究によると、約五万人に一人の割合で発生するとされる。
 名古屋大病院は愛知県健康づくり振興事業団と連携し、県内で生まれた新生児に、二〇一七年四月から独自にSCIDを対象に同検査を実施。希望する保護者に検査費用(税込み六千六百円)を負担してもらう形で、今年五月までに、同県内で生まれた赤ちゃんの57%に当たる約十一万七千人の血液を調べた。
 その結果、SCIDにかかっているが症状が出ていない赤ちゃん三人が見つかった。うち愛知県豊橋市の高橋凜之介ちゃん(八カ月)は生後四カ月時に、治療のため臍帯血(さいたいけつ)移植...

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