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引退決断の巨人亀井、原監督は16年前ルーキーイヤーでさえない成績だった男の潜在能力を見抜いていた【番記者コラム】

2021年10月21日 11時00分

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2009年9月の中日戦で右越えに2ランを放つ亀井、捕手谷繁

2009年9月の中日戦で右越えに2ランを放つ亀井、捕手谷繁

 現役引退する巨人・亀井善行外野手(39)が大ブレークしたのはプロ5年目の2009年だ。3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。シーズンでは134試合に出場し、打率2割9分、25本塁打、71打点。打率は規定打席に到達した3度のうち最も高く、安打数142も含めすべてキャリアハイの数字。5番に定着し、リーグ3連覇に貢献した。
 その09年の優勝目前のころだったと思う。亀井がふと、こう漏らした。
 「僕は原監督のおかげで、ここまでの選手になれた」
 2回目の監督に復帰した05年秋の宮崎秋季キャンプ。夜間練習で亀井のバッティングを見ていた時、原監督はポツリと言った。
 「3割、25本塁打を打てる選手になる」
 ルーキーイヤーだった05年の亀井は、20試合の出場で42打数6安打、打率1割4分3厘、本塁打は0で打点は1という成績。近くにいた記者の1人が「3割はともかく、25本はどうですかね」と投げかけると、原監督は「打つさ」と疑う余地すらなく言い放った。
 プロ1年目の成績は目を見張るようなものではなかったが、監督復帰したばかりの指揮官は高い潜在能力を感じていた。結果的に、3割の方は一度も到達とはならなかったが、なくてはならない存在となり、チームに大きく貢献。巨人一筋で17年間の現役生活を全うした。(井上洋一)

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