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白山市 相次ぐ教員不祥事 今度は盗撮容疑で逮捕

2021年10月21日 05時00分 (10月21日 10時57分更新)

市教委「心よりおわび」

 女性の下着を盗撮したとして、石川県警白山署は二十日、県迷惑防止条例違反の疑いで、同県野々市市稲荷、白山市北辰(ほくしん)中学校教員佐竹光一容疑者(35)を逮捕したと発表した。逮捕は十九日付。十八日には、市内の別の中学校教員がわいせつ行為で懲戒免職されたばかり。具体的な再発防止策が求められる。
 逮捕容疑は八日午後五時ごろ、県内の施設で女性のショートパンツの下からスマートフォンで下着を撮影したとされる。署によると、「間違いない」と容疑を認めている。容疑者が不審な行動をしていると生徒からの情報が寄せられ、学校が市教委に連絡。市教委は十九日に署に相談した。署員が容疑者のスマホを調べたところ、盗撮した疑いのある画像が見つかった。
 市教委によると、佐竹容疑者は二年の学級担任で国語を教えており、バレーボール部の顧問をしていた。
 市内では、一九年に教え子の少女にみだらな行為をさせたとして、市立中学校の男性教員が懲戒免職に。その後、金沢地裁は児童福祉法違反(淫行させる行為)などの罪で懲役一年六月の判決を言い渡した。
 白山市教委は二十日夕に臨時校長会議を開き、田村敏和教育長が市立小中学校長を前に「被害に遭われた方、学校の子どもたち、保護者の皆さま、市民の皆さまに心より深くおわびを申し上げる」と謝罪した。
 市教委は担当者を各校に派遣し、不祥事の事例をもとに教員の指導をする。二十日は、生徒や教職員のケアのため、スクールカウンセラーを派遣した。
 北辰中学校の橋本康信校長は取材に「深く反省している。生徒や保護者の不安を解消していく」と話した。二十一日夜、保護者を対象に説明会を開く。
 県教委によると、二〇一六〜二〇年度の懲戒処分は計十四件。このうちわいせつ行為に関連する事案は六件を占める。県教委教職員課の岡橋勇侍課長は「教員によるわいせつ事案で繰り返し処分が出ていることは重く受け止めている」。市教委や本人に話を聞き、処分や対応を検討する。

教材活用し学び深めて 学校で相談情報共有を  
専門家 再発防止策提言

 再発防止のためにはどうすればいいのか。性加害者となった教員への聞き取り調査から、発生や予防策を研究する奈良大の今井由樹子准教授(犯罪心理学)は「教員と児童・生徒の双方が当事者にならないよう、学びを深めるべきだ」と指摘する。
 発達段階に応じて性暴力の考え方の誤りや行動、影響について理解を深める教材を文科省が作ったことに触れ「教材を教えながら教員も学び、児童・生徒側もこれは性暴力で助けを求めてよいのだという認識を持てるようになることで発生を防ぐことができる」と強調する。
 五月に成立した「教職員による児童生徒性暴力防止法」にも期待。教員によるわいせつ行為などを性暴力と定義し、同意の有無に限らず禁止を明記した他、加害が疑われる行為が発覚した場合、警察への通報が義務付けられるなど厳しい規定が盛り込まれたため、一定の抑止力となるとみる。
 教員が密室で一対一で児童の相談を受けることがきっかけでわいせつ事案に発展するケースが多いとも指摘。「どこで、誰が、どんなことをどれくらい相談をしているかを他の教員が把握することで、被害を防げる上、相談に乗る教員の支援にもつながる」としている。(村松秀規)

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