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内村航平は鉄棒で暫定5位「お客さんのありがたさを感じた」故郷での歓声に感謝【体操世界選手権】

2021年10月20日 21時18分

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内村航平(代表撮影)

内村航平(代表撮影)

 体操の世界選手権第3日は20日、北九州市立総合体育館で男子予選があり、五輪個人総合2連覇の内村航平(32)=ジョイカル=は東京五輪に続き鉄棒1種目に専念。14.300で暫定5位につけた。東京五輪個人総合、種目別鉄棒2冠の橋本大輝(20)=順大=は両種目で暫定トップとなった。
   ◇   ◇
 幼少期を過ごした故郷・北九州の観客からの歓声が、心地よかった。大きなミスなく着地までまとめると、内村は降り注ぐ拍手に応えるように客席へTシャツを投げ入れた。「あんな勝手なことをするのは僕くらい。拍手に温かみを感じた。これが試合だなと」。ホームの空気感に浸った。
 種目別の鉄棒1本に絞った東京五輪では、まさかの落下で予選落ち。幼なじみでもある佐藤寛朗コーチからは、五輪で失敗したひねり技をこの日の演技から外すよう進言された。内村は「自分は抜く必要はないと思った。佐藤は『トラウマはぬぐえない。1回抜いて予選通過を大事にした方がいい』と。指示通りにやった」と言う。
 失敗した技から逃げるような選択は本意ではなかったが、それ以上に演技を完遂したかった。「演技で良かった部分は一つもない。離れ技はバーから近かったし、倒立も外れている。意地は見せた。最後の最後まで落ちないでやり切った」。3カ月前にやり残した宿題を「意地」で片付けた。
 決勝に進めば、ファンが待ち望む橋本との新旧王者対決が待つ。内村は「結果はどうでもいい。散々残してきたので。今回お客さんのありがたさを感じた。大輝と一緒に盛り上げたい。今できることを精いっぱいやりきる」。もはや達人の境地。勝敗度外視で全てを出し尽くす。

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