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ツアー屈指の人気者リッキー・ファウラー 厳しい勝負の世界を生きるマキロイとの友情【武川玲子コラム】

2021年10月19日 17時16分

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リッキー・ファウラー(AP)

リッキー・ファウラー(AP)

◇コラム「ゴルフ米ツアー見聞録」
 米ツアー、CJカップ(ネバダ州)は首位で最終日に臨んだツアー屈指の人気者、リッキー・ファウラー(米国)の復活優勝に大きな注目が集まった。昨季はトップ10入りが1度しかなく、プレーオフにも進めなかった。2015年プレーヤーズ選手権制覇で来季までのシードは確保しているものの、世界ランキングは128位まで落ちるほど不振にあえいでいた。
 残念ながらスコアを伸ばせず3位に終わり、2年8カ月ぶりの優勝はお預けとなった。逆転優勝を飾ったのはファウラーと最終組で一緒に回ったロリー・マキロイ(英国)だった。ともに32歳。同じ米フロリダ州ジュピターに暮らし、親しい間柄でもある。
 「リッキーは僕の大事な友人の一人だから、いいプレーをしてほしい」。マキロイは優勝争いを繰り広げながらも、「ずっとリッキーのプレーを見ていた」と親友の一打一打を観察していた。
 「2度ほどミスショットがあって残念ながら優勝を逃したが、11番(パー3)でピンから5メートルにつけた5番アイアンのショットは素晴らしかった。優勝争いの中であのショットを打てるのだから、再び勝利する日は近い」。復活優勝の兆しを感じ取り、何かうれしそうだった。
 ファウラーは最後まで攻め続けた。18番グリーンサイドでは来月に出産を控えるアリソン夫人、日系米国人の祖父、田中ゆたかさんがその姿をまぶしそうに見守っていた。「これは復調に大きな前進。長い道のりだが、ここまで来られたのは家族や友人に支えられてきたから」。ファウラーは感謝の言葉を並べた。
 マキロイは昨年9月に長女を授かっている。間もなくパパとなるファウラーの境遇にも思いを寄せてプレーしていたのかもしれない。厳しい勝負の世界を生きる2人の友情が垣間見えたうれしい瞬間だった。(全米ゴルフ記者協会会員)
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