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東京“銅”の村上茉愛が現役最後の演技へ 五輪後「燃え尽きた」感覚も… 痛み止め飲んでH難度シリバス【世界体操】

2021年10月18日 20時03分

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女子予選で床運動の演技を終え、笑顔を見せる村上茉愛

女子予選で床運動の演技を終え、笑顔を見せる村上茉愛

 体操の世界選手権が18日、北九州市立総合体育館で開幕した。女子予選では村上茉愛(25)=日体ク=が、東京五輪で種目別銅メダルを獲得した得意のゆかで14・166をマーク。暫定トップに立ち、24日の種目別の決勝進出を確実にした。今大会が現役最後となる可能性を口にしており、有終の金メダルへ視界が開けた。
 不安だらけで大会に臨んだ村上を、五輪では不在だった観客が力強く後押しした。ゆかの冒頭、H難度のシリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を豪快に決めると、ポップな音楽に合わせて自然と大きな拍手が湧く。「お客さんの応援に助けられた。いい演技ができた」。五輪の銅メダルスコアと全く同じ得点に、笑みが浮かんだ。 10月上旬に試技会で左足首を負傷。会場入り後も痛み止めを飲みながら体を動かすのがやっとで、「練習はできていない。準備不足」のまま本番を迎えていた。1種目目の平均台では着地の後に脚を引きずるようなしぐさをした。苦境の中、ゆかの演技が始まると自然とスイッチが入った。
 「五輪なのにお客さんがいない違和感、そういう気持ちから解放された。これこそが試合。楽しめた。20年以上体操を続けてきた経験を信じ、演技した」。演技者・村上の本領だった。
 大目標だった東京五輪の直後には、「燃え尽きた」ような感覚もあったという。自国開催の世界選手権がモチベーションとなり、「今度は自分のためじゃなく、人のために演技がしたい」と現役に踏みとどまった。調整不足から4種目で争う個人総合は回避し、ゆかに懸けている。
 「決勝はメダルを狙う一択。感情はいろいろ出てくるが、最高の演技をしたい」。家族や仲間がスタンドから見守る決勝で、一世一代のゆかを見せつける。

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