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来季に向けた編成着々と…菊池は1年15億円の契約に、有原は自己抑制力を磨いてもらいたい【大慈彌功コラム】

2021年10月18日 22時01分

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菊池雄星(右)と有原航平(AP)

菊池雄星(右)と有原航平(AP)

 大リーグではワールドシリーズを目指して4チームが競い合っている。一方で、その他の球団は来季に向けた編成を着々と進めている。私にも先週、今週とある球団の首脳からNPB選手の動向を探る問い合わせが来た。
 マリナーズでは菊池雄星投手(30)の来季処遇が既に決まっている。球団が持つ4年総額約76億円の選択権は行使されず、菊池の選択権である1年約15億円の契約に落ち着く。今季までの3年間の成績からすれば当然である。
 今年はオールスターに選出された。彼の資質からすれば、年間を通してエース級の活躍をしても不思議ではなかった。しかし長続きしない。特に後半は不調に陥り、終盤は信頼をも失い、先発ローテから外された。
 不調の原因は必ずある。私は、精神的な部分も災いしていると思う。何事にも研究熱心で真摯(しんし)に取り組む姿勢は最大級の評価を与えられる。半面、ふがいない投球をしたときに、言い訳では?と感じさせることがある。自己分析の中で、どこか同情を誘うような言葉を発しているように聞こえるのは私だけだろうか。マウンド上での振る舞いも同様。思うようにいかない自分に対し、もがき苦しでいるように見える。
 来季は背水の陣となる。天賦の才を生かすためにも、精神的にたくましく、いかなる場面でも威風堂々と相手打者に対して戦っていく姿勢を見せてもらいたい。
 レンジャーズの有原航平投手(29)は9月19日にメジャー契約40人枠から外された。同15日、4イニング3分の0を6失点で降板した後、ウッドワード監督はこう指摘していた。「何度か見てきたことだが、有原は物事がうまく行かなくなると、試合をノロノロとしたペースにスローダウンさせてしまう」。このような振る舞いはチーム一丸となって戦う上で他の選手に悪影響を及ぼす、と。MLBの監督としては非常に珍しい選手批判発言だった。
 日本ハム時代も思い描く投球ができないと、憤りで周囲が近づけない雰囲気を漂わせていた。私は年初のコラムで「有原はチームの輪の中に溶け込めるか否かも成功のカギになるであろう」と指摘した。自己抑制力を磨いてもらいたい。

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