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越前市長に山田氏 初当選 現職奈良氏破る 投票率62.02% 

2021年10月18日 05時00分 (10月18日 10時30分更新)

初当選し笑顔の山田氏=17日午後10時27分、越前市塚町の事務所で(蓮覚寺宏絵撮影)


 越前市長選は十七日、投開票され、無所属新人で前副知事の山田賢一氏(63)が現職で五選を目指した奈良俊幸氏(59)、新人で美術家の宗田光一氏(66)を破り初当選を果たした。投票率は62・02%で二〇一七(平成二十九)年の前回(57・80%)を4・22ポイント上回った。 (中田誠司)
 合併直後の〇五年以来の三つどもえの戦い。四期十六年続く奈良市政に対し、旧今立地区出身の山田氏が刷新を訴えて出馬し、事実上の一騎打ちとなった。
 山田氏は、県庁時代の県立恐竜博物館の入館者を百万人にするなどの行政手腕や実績をアピール。多選や人口減少、財政危機など奈良市政への批判を展開し、出馬の出遅れや知名度不足のハンディを克服、激戦を制した。
 奈良氏は、子育てや福祉などの実績と新幹線開業を見据えた駅周辺整備など市政の継続を前面に選挙戦を展開。連合福井を始め企業・団体など支持基盤以上の票の上積みを得られなかった。宗田氏は会員制交流サイト(SNS)や自転車で政策をアピールしたが支持は広がらなかった。
 山田氏は京大卒。県職員として、ブランド営業課長や総合政策部長、総務部長などを歴任。二〇一七年から副知事、一九年から県立大理事長を務めた。
 当日の有権者数は六万四千六百七十三人。
 

 ◇越前市長選当選者 

 山田賢一(やまだけんいち) 63  無新<1>
(元)県立大理事長・副知事・県総務部長・県総合政策部長・県観光営業部ブランド営業課長▽京大▽赤坂町 

 前副知事 問われる手腕  

解説
「継続」か「刷新」かを争点にした市長選。北陸新幹線が開業を迎える次の四年は山田氏に託された。
 出馬表明からわずか三カ月。副知事を務めたとはいえ、知名度の低さをはね返しての当選。四期十六年続いた奈良市政からの変化や批判も含めた結果だろう。
 県職員として教育、産業、観光ブランド、新幹線などを担当してきた経験と人脈。恐竜博物館の入館者数を年間百万人にまで引き上げ、巨大ホテルチェーンを誘致した実績は確かだ。
 新幹線開業まで二年半足らず。歴史と文化、食の観光地づくり、宇宙など次世代産業育成、伝統産業や中小企業支援の実現へ、自治体トップとしての政治的手腕と政策の実現スピードが問われる。 (中田誠司)

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