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良血馬そろう金子ブランド ソダシの凡走は気になる【本城雅人コラム】

2021年10月18日 06時00分

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10着に敗れたソダシ

10着に敗れたソダシ

◇コラム「ぱかぱか日和」
 札幌記念でラヴズオンリーユーを抑えて今年の3歳牝馬の実力の高さを披露したソダシが、絶好の手応えで4コーナーを回りながらまったく伸びない。その外からやってきたのが、同じ勝負服のアカイトリノムスメだった。同じ金子真人オーナーの所有馬。春はヒロインの座を白毛初のG1馬ソダシに譲ったが、母はアパパネで、その父がキングカメハメハ、そして父はディープインパクト。ディープ×キンカメという黄金配合では、この馬が最後の超良血かも。そううわさされていたほど、良血馬がそろう金子ブランドでもトップクラスの評価をされていた。単勝1・9倍に推されたソダシが敗れたレースで、別の期待馬が勝ってしまう、こうした勝負強さも金子オーナーのすごさである。
 最後の1冠をささげたのは戸崎騎手のファインプレーでもあった。緩いペースと判断して、早めに外から動き、結果、内に3頭もいながらそれほど外を回らないで最後のコーナーを通過できた。今年前半は3戦中1戦でコンビを組み、クイーンCを勝利。本来なら桜花賞で、打倒ソダシの筆頭候補になっていたが、サウジアラビア、ドバイ遠征を選んだため、春のクラシックは騎乗できなかった。とはいえ、その遠征、戸崎騎手はサウジダービーをピンクカメハメハで優勝、ドバイワールドCはチュウワウィザードで2着と、世界のトップジョッキーの仲間入りを果たした。そして秋になって戻って来たアカイトリノムスメで秋華賞を制覇。これ以上ない最高のレースプランとなった。
 もっとも意外なのが楽な2番手を、それほど速くもないペースで追走していたソダシの凡走である。同世代の牝馬のレベルが高かったといっても10着は負けすぎだ。なにか気を害することでもあったのか。この日の阪神競馬場は朝方まで小雨が降り、その後は曇りから晴れへと移り気だった。秋の空同様、牝馬の心を読むのは難しい。(作家)

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