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中古制服 捨てず社会の役に きれいにして困窮家庭へ

2021年10月17日 05時00分 (10月17日 11時34分更新)
会場を訪れた親子に制服を手渡す池下奈美代表=金沢市高岡町で

会場を訪れた親子に制服を手渡す池下奈美代表=金沢市高岡町で

NPOと金沢市 初の提供会

 生活が苦しい家庭の子どもに制服を無償提供する「NPO制服バンク石川」(金沢市)と市は十六日、同市高岡町の市松ケ枝福祉館で制服提供会を初めて開き、小中学生の親子二十二組にセーラー服やスカートなどを手渡した。(榊原大騎)
 制服は、バンクに寄せられ、次の人が着られるようにメンテナンスを終えたもの。市の児童扶養手当を受ける三千三百世帯に利用を呼び掛けたところ、九十八世帯から申し込みがあった。この日は、学校別のタイプやサイズといった希望とバンクの在庫が合致し、すぐに提供できる世帯を対象とした。
 会場には子どもの入学や成長のために新調する必要がある人たちが訪れ、池下奈美代表(42)から一着ずつ受け取った。来春小学校に入学する長女と訪れた女性は「今は入学準備でお金がかかる時期。制服は特に高いので助かる」と話していた。
 総務省の調査によると、金沢市の学校制服価格は今年三月時点で、男子が三万六千九百九十七円、女子が三万五千四百二十円。十年前の同時期と比べると、二千五百〜四千円ほど値上がりした。
 池下代表によると、入学時には制服のほか、体操服や室内用の靴を新品で購入すれば合計でおよそ五万円はかかる。制服は丈夫で長持ちするように作られており、制服のリユースはいわば「一番身近なSDGs(持続可能な開発目標)」と池下代表。その上で「制服は簡単に捨てずにリユースするものだと知ってもらいたい」と話した。
 制服バンクは、不用となった制服の回収ボックスを、市内の公共施設や協力店舗に設けている。それらのクリーニングや修繕を手掛け、次に必要とする人に届けていく。(問)NPO制服バンク石川070(4132)4587

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