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参院補選 政策アンケート <5>リニア・原発

2021年10月16日 05時00分 (10月18日 12時07分更新)
 リニア中央新幹線南アルプストンネル(静岡市葵区)では、JR東海は工事の影響で大井川の流量が毎秒二トン減るとの想定を公表。川勝平太知事は、トンネル掘削により流出する湧水の全量を大井川に戻すように求め、実現できなければ、着工を認めない姿勢を示している。

◆山崎さん「水守るのは当然」

 県の姿勢について、川勝知事の支援を受ける無所属新人の山崎真之輔さん=立憲民主、国民民主推薦=は、「命の水を守るのは県として当然の姿勢」と評価した上で、「科学的根拠に基づいた議論を尽くし、流域住民の理解がないまま工事を進めることは認められない」とした。

◆鈴木さん「流域の生活守る」

 流域の川根本町出身の共産新人、鈴木千佳さんも「命の水を守るための賢明な判断」と指摘。「水が枯れたら、六十万人余の暮らしと産業に深刻な被害をもたらす。毎秒二トンもの水が消えてしまったら取り返しがつかない」と懸念した。

◆若林さん「経済・環境両立を」

 一方、東部の前御殿場市長の自民新人、若林洋平さん=公明推薦=は「どちらでもない」を選んだ。理由として「経済効果、地域経済の拡大のため品川−名古屋間の早期開業と、住民の不安に寄り添った自然環境への影響の回避・軽減の両立が必要」と指摘する。
     ◇
 県にとってもう一つの大きな地域の課題が原発だ。中部電力の浜岡原発(御前崎市)が東日本大震災のあった二〇一一年に運転を停止し、十年が経過した。中電は再稼働を目指す方針を崩していないが、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの普及なども後押しし、浜岡抜きでも安定供給を維持している。
 浜岡原発を含む原発の再稼働や新増設に賛成かとの質問に、鈴木さんはただ一人「反対」を選択。福島原発事故を挙げ「原発の危険性が容認できるものではないことを鮮明にした」と指摘。「南海トラフ地震の震源域の真上にある浜岡原発は特に危険」と主張した。
 若林さんは「どちらでもない」を選択。「安全性最優先」との前提で、「原子力規制委員会が基準に適合すると認めたものについて、近隣住民や県民などの理解を得ながら再稼働を進める」とした。新増設は「想定していない」とした。
 山崎さんも「どちらでもない」と回答。「新増設には反対」とした上で、再稼働は「法令に基づく安全基準を満たし、避難計画と地元合意が条件で、現段階では判断できない」とした。

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