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2年連続最下位からV字回復…ヤクルトこそ来季の中日の“見本” 躍進支える高津監督のパワーワード『絶対大丈夫』

2021年10月15日 09時46分

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本拠地最終戦セレモニーであいさつする与田監督(左から3人目)=14日

本拠地最終戦セレモニーであいさつする与田監督(左から3人目)=14日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇14日 中日1―1ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)
 あと1試合を残して対戦成績は5勝13敗6分け。受け入れ難い数字だが、2年連続最下位からV字回復したヤクルトこそが、来季の竜の見本だと思えば耐えられる。
 ピッチャーズパークで投手はスクスクと育ち、野手は伸び悩む中日と、バッターズパークで打者はのびのびと大きくなるが、投手の芽がなかなか伸びないヤクルト。狭い本拠地の特長もあり、チームカラーは真逆だった。つまり、互いに課題も明白。「投低」を見事に克服したヤクルトと、「打低」が悪化した中日の差が、マジック7と5位である。
 ヤクルトはチーム防御率も2年連続リーグワーストだった。2019年が4・78、昨季が4・61。ところが今季は中日に次ぐ3・30へ一気に躍進した。際立っているのは、いずれもリーグトップの141ホールドと無四球試合15、328与四球である。本拠地が狭いから慎重にいく。カウントが悪くなると、長打におびえて四球を出す。その悪循環を断ち切ったのが高津監督だった。
 クローザーのマクガフは言う。「これまでの2年間は(ブルペンが)パニックボタンを押すのが少し早かったけど、今は混乱することがない。自分たちの力を信じていけば、勝てるという自信がついた」。投手陣を束ねた伊藤投手コーチは「結果は後からついてくる。恐れずいけ」と背中を押す。
 シーズン終盤、高津監督がミーティングで発した「絶対大丈夫」というパワーワード。選手はヘルメットなどにステッカーを貼っている。恐れるな。自分を信じろ。暗示をかけられた選手が、躍進を支えている。
 恩師の野村克也監督を思わせる「高津再生工場」は、59試合に投げ、7勝27ホールドの貴重な中継ぎ・今野を生み出した。こうすれば勝てる。そんなヒントが、ヤクルトには詰まっている。来季は中日も…。「絶対大丈夫」と願いたい。

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