本文へ移動

衆院解散 静岡8区・野党共闘に風雲

2021年10月15日 05時00分 (10月15日 16時49分更新)
 衆院が解散した十四日、戦後最も短い選挙戦が事実上スタートした。静岡8区(浜松市東区など)は、直前に野党が候補者を一本化し、政権選択の行方を占う注目区となった。十選を目指す自民前職の塩谷立さん(71)か、野党共闘で戦う立憲民主前職の源馬謙太郎さん(48)か−。二人が「激突」する争いの火ぶたは切られた。 (坂本圭佑、渡辺真由子)
 「厳しい選挙戦になる。戦う以上は一騎打ちでやるしかない」。塩谷さんは解散後、国会前で報道各社に囲まれ、冷静な口調で語った。目下の課題は新型コロナウイルス対策だとし「課題を解決し、次の世代にどうつなげるかが政治の役割。どのように日本を発展させていくかを訴えていきたい」と力を込めた。
 塩谷さんはこの日、朝から地元の浜松市内で企業の朝礼に出席して上京。解散後は党本部で公認証を受け取り、浜松市にとんぼ返り。夜も支援者有志の会合に顔を見せるなど、連日、地元で活発に動いている。
 危機感を強める背景には、野党による候補者の一本化がある。共闘を後押しする「市民連合」が立民と共産に調整を要請し、十三日に共産が正式に取り下げを表明。一九九六年の小選挙区制導入以来、初めて一騎打ちとなる。
 都市部を抱える8区は無党派層も多く、塩谷さんは過去に三回、小選挙区で野党候補に敗れた経験があり、後援会幹部は「単純に票が流れるなら痛手だ」と情勢を注視する。
 二〇一七年の前回選は、塩谷さんと、当時は希望の党の源馬さん、共産候補の三つどもえの争いで、塩谷さんが投票者の半数の約十万二千票を得て当選。源馬さんと共産候補の獲得票を合わせると、塩谷さんに約三千七百票差まで迫る。共産の関係者は「政権交代のため一本化を決めた」と説明する。
 源馬さんは夕方、東京から浜松市に戻ると、息つく間もなく、街頭に立った。参院補選期間中のため演説はできないが、約一時間、通行人や運転手に手を振った。「口に出しては言えないけれど『ここから選挙、頑張ります』との気持ちを込めた」と話す。
 三度目の挑戦となった前回選で比例復活により初当選。この四年間、医療制度改革の法案を提出するなど「恥じない活動はできた」と自負。共産の候補取り下げにも気を緩めず「一対一で勝てる選挙区として選ばれたのであれば、全力で戦いたい」と小選挙区での初勝利に意欲を見せる。
衆院選2021
衆院選2021

関連キーワード

PR情報