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極めた「奇」「狂」 曽我蕭白展、愛知県美術館で11月21日まで

2021年10月15日 05時00分 (10月15日 05時00分更新)
雪山童子図 明和元(1764)年ごろ、継松寺蔵

雪山童子図 明和元(1764)年ごろ、継松寺蔵

  • 雪山童子図 明和元(1764)年ごろ、継松寺蔵
  • 竹林七賢図(旧永島家襖絵)=部分 明和元(1764)年ごろ、三重県立美術館蔵
  • 楼閣山水図襖=部分 栗東歴史民俗博物館蔵
  • 横尾忠則さん
 型破りな構図、奇抜な描写の江戸絵画のブームが続く。「奇想の画家」と呼ばれる人気絵師たちの作品だ。中でも、ひときわ異彩を放つ存在が、曽我蕭白(しょうはく)(1730〜1781年)。伊勢国(現在の三重県北中部)などを渡り歩き、ユーモアを備えた独特の画風を作り上げた。愛知県美術館(名古屋・栄)で開催中の展覧会「曽我蕭白」から、その豊かな表現世界を紹介する。 (宮崎正嗣)
 なまめかしい童子が挑発的なポーズをとる。仏教の故事を題材にした「雪山(せっせん)童子図」(三重県松阪市の継松寺蔵)。釈迦(しゃか)の前世である童子が鬼に向かって身を投げようとする場面を描いている。尊い存在である釈迦をちゃかすかのような描写が、見る者の度肝を抜く。
 蕭白は、高い画力を持ち合わせながら、伝統的な画題をあえて醜く描くなど、当時の絵画の慣例や型を崩した。三重県明和町の豪農に伝えられてきた四十四面のふすま絵「旧永島家襖絵(ふすまえ)」(三重県立美術館蔵)の一つ「竹林七賢図」では、俗世を離れたはずの「賢人」たちが、だらしない表情で集まっている。
 今、奇想の画家といえば、まっ先に名前が挙がるのは、伊藤若冲(じゃくちゅう)...

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