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能登の里山里海 次代へ 中能登 農業遺産10年フォーラム

2021年10月14日 05時00分 (10月14日 11時51分更新)
能登の活性化や未来に向けて意見を発表したパネリストの事業者ら=中能登町井田のラピア鹿島で

能登の活性化や未来に向けて意見を発表したパネリストの事業者ら=中能登町井田のラピア鹿島で

 「能登の里山里海」が世界農業遺産(GIAHS=ジアス)に認定されて十年を迎え、未来に向けた取り組みを考える「世界農業遺産10周年記念フォーラム」(世界農業遺産活用実行委員会主催)が十三日、中能登町井田の生涯学習センター「ラピア鹿島」で開かれた。観光や宿泊、金融、農業などさまざまな分野で活躍する能登の事業者らが熱い議論を交わした。
 冒頭、能登四市五町でつくる「能登地域GIAHS推進協議会」会長の宮下為幸・中能登町長があいさつで今後の取り組み推進を期待した。これまでの取り組みが紹介され、北陸先端科学技術大学院大の敷田麻実教授が講演し、地域に重要な価値をもたらすのは生産者や移住者など多様な担い手だと指摘し「次の十年は脱農業遺産を目指し、自分たちで価値をつくる十年にしてほしい」と呼び掛けた。
 パネルディスカッションでは、志賀町の農業生産法人「ゆめうらら」社長の裏貴大さん(35)、珠洲市の古民家レストラン「典座」おかみの坂本信子さん(52)、のと共栄信用金庫能登地区統括部の芝垣圭太副部長(49)、輪島市でホテルを営む「百笑の暮らし」の山本亮さん(35)の四人が意見交換。進行役の敷田教授が十年後の目標などを順に質問する形で「宿泊客に暮らしを体験してもらって担い手を増やしたい」「働く場所があることが重要」など里山里海を生かして次世代に引き継ぐ方策を話し合った。
 世界農業遺産は、伝統的な農林水産業や関連する文化、景観と生物多様性などに富んだ重要な地域を次世代に継承するため、国連食糧農業機関(FAO)が創設。国内では二〇一一年六月に能登と新潟県佐渡市が初めて認定された。二〇年六月現在、世界二十二カ国六十二地域が認定され、国内は十一地域。
 十四日は輪島市文化会館で奥能登地区フォーラムが開かれる。(大野沙羅)

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