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政権交代目指し決断  福井1区で野党統一候補  立民、共産中央主導

2021年10月14日 10時16分 (10月14日 10時17分更新)
小選挙区での出馬を取りやめたことを発表する金元さん(左)と南委員長=13日、県庁で

小選挙区での出馬を取りやめたことを発表する金元さん(左)と南委員長=13日、県庁で

 衆院福井1区で表面化した野党統一候補の流れは、立憲民主、共産両党の中央主導で決まった。野党四党での共通政策合意、立憲民主、共産両党首会談を経た結果で、地方組織も「政権交代」という目標に向け、反対という選択肢はなかった。(波多野智月、山本洋児)
 「重い決断だったが、野党の力で連合政権をつくるという方針でこれまで来た。歴史的な選挙になる」。共産党県委員会の南秀一委員長は、十三日の会見でこう強調した。
 決定を受け、事実上の福井1区の野党統一候補となった立憲民主新人の野田富久さん(74)は「英断を評価し、感謝する。自民対野党リベラルを軸に共闘していく」と話した。自民現職の稲田朋美さん(62)は「分散していた勢力が一つになり危機感はあるが、自分自身の選挙をするだけ」と応じた。
 野党共闘を巡っては、九月八日に立憲民主と共産を含む野党四党が共通政策を示すなど足並みをそろえていた。同三十日には立憲民主、共産の党首会談があり、野党政権が成立した場合に共産党が閣外協力をすることや、両党で選挙区候補者の一本化を進めることなどで合意していた。
 これを受け立憲民主党本部は今月四日、福井1区の候補を野田さんに一本化するよう共産党中央委員会に打診。共産党は十二日、小選挙区で立候補予定だった金元幸枝さん(63)の立候補を取りやめることを正式に決定した。
 南委員長は、共通政策の中に消費税の減税といった共産党の主張が盛り込まれたことや、野党政権で共産党が果たす役割が明確化されたことが決断の一助となったとした。
 一方、共産党は比例北陸信越ブロックで一議席を持っている。議席死守には、選挙区での活動が後押しになり、候補取り下げは大きなリスクになる。南委員長は「必ず政権交代するという強い意志の元で決断した。厳しい状況だが、比例でもしっかり戦っていく」と話した。

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