本文へ移動

【中日】山井大介、最後のマウンドは、あの『完全日本一』と同じ球審「縁かねこれも」三振斬りで幕

2021年10月14日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
引退セレモニーで胴上げされる山井

引退セレモニーで胴上げされる山井

◇13日 中日1―3ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)
 ドラゴンズファンから万雷の拍手が送られた。今季限りで引退する中日の山井大介投手(43)と藤井淳志外野手(40)が、13日のヤクルト戦(バンテリンドームナゴヤ)に先発出場。打者1人限定でマウンドに上がった山井は塩見を空振り三振、藤井は見逃し三振で現役生活に幕を閉じた。試合は1―3で敗れ、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅したが、記録にも記憶にも残る竜戦士2人の最後の勇姿にドームが沸いた。
    ◇   ◇
 偶然か必然か。あの日と同じ球審のコールで試合が始まる。何とも山井らしい。1回先頭の塩見。初球143キロストレートが決まる。カウント2―2からルーキーイヤーでも「キレは負けてないと思った」という自慢のスライダーは鋭く曲がり、バットは空を切った。
 「最後まで勝負ということにこだわって投げられたのは、良かったなと。これは一生忘れることのない1つの勝負です」。相手は優勝争い真っただ中。真剣勝負でつかんだ通算867個目の奪三振に胸を張った。
 内野陣がマウンドに集まり、与田監督から交代が告げられた。目からは涙がこぼれ落ちる。「泣かないって言っていたんですけどね。いろんな思いが込み上げてきました」。一塁ベンチ前で祖父江から花束を受け取ると、両軍の選手、首脳陣、ファンと球場全体から大きな拍手が送られた。
 セレモニーのあいさつでは呼び掛けるように語った。
 「私は野球をうまいと思ったことがありません。あの人のようにうまくなりたい、あの人に負けたくないという思いを胸に探求心をもってやってきました。努力は必ず報われるわけではありません。ただ努力しなければ前に進むこともできない」
 プロ野球ファンの記憶に残る2007年11月1日、日本シリーズ第5戦。岩瀬との完全継投でつかんだ日本一。「あの時は自分のことよりも勝って日本一になりたかったからね」。栄光をつかみ有名にもなった。そして物議も醸したあの一戦。「今思い返しても変わらない。あれで良かったよ」。そして、くしくもこの日の球審は、この一戦と同じ柳田だった。基本的に前日の一塁塁審が翌日球審を務める。「本当に何なのかね。縁かねこれも。きのうの審判を見て分かったよ」。持っている山井らしい最後の登板になった。
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ