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丸木舟を手作り、気分は古代人 子どもら浜名湖で乗船

2021年10月14日 05時00分 (10月14日 09時56分更新)
丸木舟「森竜」をこぐ子どもたちと鈴木克章さん(右後方)=浜松市西区の弁天島海浜公園で

丸木舟「森竜」をこぐ子どもたちと鈴木克章さん(右後方)=浜松市西区の弁天島海浜公園で

 人類最古の旧石器時代にあったとされる丸木舟を子どもたちが手作りし、乗船するイベントが、浜松市西区の弁天島海浜公園であった。七月から計六回集まり、天竜区春野町のスギを削って全長六メートルの舟に仕上げた。子どもたちは「あの木が舟になるなんて」と驚きの声を上げ、乗り心地を楽しんだ。
 イベントは二〇一九年に台湾から沖縄県与那国島まで丸木舟で航海したカヤックガイド鈴木克章さん(42)=浜松市西区=が主催した。毎回、県内の小学生から高校生まで十五人が集まった。直径一メートルあった樹齢百三十年のスギを、旧石器時代に使われていた手で握る小型のおのや木のくさびなどを使い、丸太の外を削り、内部をくり抜いた。五日間使い、三人乗れる舟に仕立てた。
 進水の日には小中学生二十人が参加。砂浜に運んだ舟を子どもたちが「せーのっ」と声を合わせて湖面に浮かべると拍手が湧いた。三人ずつ乗り、波打ち際で息を合わせて木製のパドルでこいだ。島田市伊久美小四年の田口宗助君(10)は「湖に浮かんで、頑張って作ったかいがあった。昔は道具を作るだけで大変だったのに海を航海したなんてすごい」と語った。
 鈴木さんは「今はものづくりの力が衰えている。この体験を通じて、災害時でも身近にあるものを使ってものを作ってほしい」と願った。丸木舟は「森竜(しんりゅう)」と名付け、来年は浜名湖一周を企画する。丸木舟を作る行事は昨年から二回目。 (高島碧)

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