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400年の舞つなぐ 浜松学院大生、春野の「勝坂神楽」学ぶ

2021年10月13日 05時00分 (10月13日 05時02分更新)
勝坂神楽の篠笛を学ぶ浜松学院大の学生ら=浜松市天竜区春野町で

勝坂神楽の篠笛を学ぶ浜松学院大の学生ら=浜松市天竜区春野町で

 浜松市天竜区春野町で四百年以上続く民俗芸能「勝坂神楽」=市指定無形民俗文化財=を伝承しようと、浜松学院大(同市中区)の学生が、現地を訪れて保存会員から笛と舞の指導を受けた。コロナ禍で従来の交流が難しくなり、直接教わるのは二年ぶり。奉納は今年も中止となったが、神事のみ行われる二十四日に、学生たちはオンラインで現地と大学をつないで成果を披露する。 (南拡大朗)
 同大は毎年の夏休みに一カ月間、山あいの勝坂集落に学生が泊まり込んで神楽を習ったり伝統野菜を育てたりする活動を続けてきた。昨年と今年は合宿ができず、四月から週一回、学内で経験した学生が後輩に教える活動を始めるなど知恵を絞っている。
 対面レッスンには一年生四人が訪れ、五十年以上のベテラン会員たちに節回しやステップを教わった。もともと神楽に楽譜はなく、地区で選抜された成人男性が口承のみで伝えてきた。スマートフォンで動画を見ながら練習した学生にとっては、本物に触れる初めての機会。江部舞さん(18)は「動画で何回見ても分からない部分があり、目の前で吹いてもらってようやく分かった」と高揚した様子だった。
 勝坂集落は現在九世帯のみで高齢化が進み、神楽をはじめとした祭典は出身者など地域外の人たちに支えられてきた。保存会長の鈴木康人さん(82)は「このまま神楽をやらないと絶えてしまうかもしれない不安がある。学生たちの協力で少しでも長くできるよう頑張っていきたい」と話した。
 学生たちは他にも、市内で希望する中高生に勝坂神楽の舞を伝え、二十四日に大学で一緒に披露することにしている。一般向けには同日、勝坂と春野町について学ぶ「オンラインツアー」を開く。検索サイトで「わたぼうしグランドデザイン」と検索して申し込む。

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