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ヤングケアラー 気付いて、救って 金沢市 周知、協力求めるチラシ

2021年10月13日 05時00分 (10月13日 10時24分更新)
「ヤングケアラー知っていますか?」金沢市がチラシで周知へ=金沢市富樫の市こども相談センターで

「ヤングケアラー知っていますか?」金沢市がチラシで周知へ=金沢市富樫の市こども相談センターで

「見聞きしたら相談を」

 金沢市は、本来は大人が担うことが想定されている、家族やきょうだいの世話をする十八歳未満の子ども「ヤングケアラー」の周知を始めた。家族のケアのために学業に支障をきたすなど、悩みを抱える子どもを救おうと、チラシの作製、配布を通して、関係機関の認知度向上とヤングケアラーの早期発見に取り組む。(鈴木里奈)
 ヤングケアラーたちは、過度に家族の介護に時間がかかり、勉強時間が確保できない、寝不足で学業に影響が出る、進学や就職を諦める、などの悩みを抱えているといわれている。
 昨年十二月〜今年一月に行った厚生労働省と文部科学省による初の実態調査で、「世話している家族がいる」とした中学生が5・7%(約十七人に一人)、高校生が4・1%(約二十四人に一人)いたことが分かった。クラスに一、二人いる計算で、うち二〜三割が父母を世話し、理由は身体障害が多かった。
 周囲に家族のことを話しづらい、相談できず孤独、誰かに相談すると親を悲しませるかもしれない−などと感じていることも分かった。
 この調査結果を受け、市ではチラシを作ってヤングケアラーの認知度向上に乗り出した。チラシには一般社団法人日本ケアラー連盟のイラストを添え、「障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている」、「目を離せない家族の見守りや声掛けなどの気づかいをしている」などの特徴を列挙した。
 ヤングケアラーであることを子ども自身が認識するのは難しいとされる。市は先月中旬から、子どもと接する立場にある学校や各地区の民生委員など、支援する側にチラシの配布を始めた。ヤングケアラーの家族が高齢だったり障害があったりする場合は、市の支援課につないだり、子どもを保護したりすることもある。市のこども相談センター担当者は「悩んでいる子どもをいち早く助けられるよう、こうした状況を見聞きした時に相談してほしい」と呼び掛けている。

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