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「跳ぶ哲学者」足跡と言葉 三段跳び五輪銅・新聞記者 故大島鎌吉さん

2021年10月12日 05時00分 (10月12日 10時18分更新)
金沢市出身のメダリスト、故大島鎌吉さんの足跡や思想を伝える企画展=金沢市下本多町で

金沢市出身のメダリスト、故大島鎌吉さんの足跡や思想を伝える企画展=金沢市下本多町で

  • 金沢市出身のメダリスト、故大島鎌吉さんの足跡や思想を伝える企画展=金沢市下本多町で
  • 故大島鎌吉さん

金沢ふるさと偉人館で企画展

 「跳ぶ哲学者」「東京五輪をつくった男」−。そんな異名を持つ金沢市出身のメダリストで新聞記者だった故大島鎌吉(けんきち)さん(一九〇八〜八五年)の生涯に迫る企画展が、金沢市下本多町の金沢ふるさと偉人館で開かれている。三段跳びの選手だったことにちなみ生涯、五輪、思想の三段階に分けて足跡を紹介している。十一月十四日まで。 (押川恵理子)
 一九三二年のロサンゼルス五輪は直前にやけどを負ったが、三段跳びで銅メダルを獲得。その後は東京日日新聞(現毎日新聞)記者になった。ウィーンの国際学生競技大会に同行中、第二次世界大戦が勃発。選手たちを帰国させ、自らはドイツ戦線を取材した。戦後、スポーツを通した青少年育成や平和運動に力を注いだ。今回は六四年の東京五輪関係の資料や、金沢市スポーツ遺産であるロサンゼルス五輪のユニホーム、直筆原稿など八十五点が並んでいる。
 「大島語録」のコーナーも目を引く。日本選手団の団長を務めた六四年東京五輪の聖火ランナーを巡っては政財界有力者が候補だった原案に反対し、こう言った。「仮に、スポーツとは無縁のビール腹の大人たちが、パンツ姿で衆人環視の道路を走ったらどうなるか あなたたちは想像したことがありますか?」。聖火は全国の若者がつないだ。
 同館の増山仁副館長は「メダリストや、スポーツの裾野を広げた功績者などいろんな側面がある。大勢に流されず、反骨心のある人」と話した。
 午前九時半〜午後五時、月曜休み(祝日は翌平日)。入館料は一般・大学生三百十円、六十五歳以上は二百十円、高校生以下は無料。

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