本文へ移動

北陸初LGBTQパレード「今日は金沢を心から好きだと思った日」 虹色の社会へ歩みだす

2021年10月10日 20時11分 (10月11日 10時29分更新)
 

プラカードや旗を掲げ街を歩く金沢プライドパレードの参加者たち=金沢市片町で


  LGBTQ(性的少数者)の当事者や支援者が一緒に金沢の街を歩く「金沢プライドパレード2021」が10日、市内で開催された。北陸地域で初となるパレードには292人が参加。当事者たちが生きづらいと言われる地域で、多様な性のあり方や生き方を認め合う一歩を踏み出した。
 参加者はそれぞれ虹色のタオルやマスクを身に着け、沿道に向かって時折「ハッピープライド!!」と声を上げながら手を振った。虹色の旗を振ったり、「ALL LOVE IS EQUAL(全ての愛は平等)」や、「故郷を帰れる街にしたい」などと書かれたプラカードを掲げたりする人もいた。
 パレードの先頭グループには、市のパートナーシップ宣誓制度で第一号のパートナーと認定された岡田千央美(ちおみ)さん(37)、小室礼子(あやこ)さん(36)カップルの姿があった。岡田さんは「北陸でパレードができるのはまだ先のことだと思っていた。みんな笑顔で良かった」、小室さんは「いろんな人に応援してもらったことがうれしい。仲間がこれだけいると知ることができて良かった」と笑顔を見せた。
 パレードはいしかわ四高記念公園(同市広坂)を発着点に、兼六園下、近江町市場、尾山神社、香林坊、片町、金沢21世紀美術館前など約5.5キロを練り歩いた。沿道から手を振り返す聴衆も。参加者は約2時間半、スマートフォンで撮影しながら、和気あいあいと行進した。
 パレードには参加せず、沿道からエールを送った人も。市内在住の女性同士のカップルで、ユーチューブ「こぴたやちゃんねる」や会員制交流サイト(SNS)で活動する医療従事者のこぴさん(26)と会社員のたやさん(25)は虹色の旗を振りながら見守った。こぴさんは「何百人もの人がパレードに参加したことがうれしかった」、たやさんは「応援してくれる人がいっぱい集まっていて感動した」と喜んだ。
 主催した一般社団法人「金沢レインボープライド」の共同代表で、東京都在住の松中権(ごん)さん(45)は、自身もゲイで金沢市出身。「カミングアウトする前は金沢の街の空気を重たく感じたが、金沢は変わり始めていると感じた。変えたいという空気が連帯したのでは。今日は金沢を心から好きだと思った日」と語った。同じく共同代表でシンガポール出身のダイアナ・フーンさん(41)=野々市市=はこの日2万3000歩歩いたと振り返り「未来へ近づく2万3000歩だと思う」と笑顔を見せた。金沢市がパートナーシップ宣誓制度を導入したことで「見えていなかったLGBTQの声が聞こえ始めた。金沢市が先進的な街になると期待している」と話した。(鈴木里奈)

関連キーワード

PR情報