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【ルヴァン杯】名古屋グランパス9度目の正直で初決勝 献身の稲垣「数多くの声援に応えられたことが一番うれしい」

2021年10月10日 18時31分

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名古屋・稲垣

名古屋・稲垣

◇10日 ルヴァン杯準決勝第2戦 FC東京2―1名古屋(味の素スタジアム)
 名古屋グランパスは敗れたものの、第1戦との合計点が4―3でFC東京を上回り、クラブ史上初の決勝進出を決めた。
 こぼれかけた“9度目の正直”を、土壇場でたぐり寄せた。このままだと準決勝敗退となる0―2で迎えた後半35分。DF吉田のクロスを機に生まれた混戦の中、MF稲垣祥(29)がボールを確保。一度はシュートをはじかれるも「相手の体勢も悪く、十分なクリアはできそうにないと思った。来そうだなという感じはした」。右ポストに激突しながら、クリアボールに頭で食らい付いた。
 「全員のゴールに向かう気持ちは感じていたし、こういう観戦の形でもファミリーの思いは感じていた。そういうところは乗り移ったと思う。来てくれたみなさんに喜んで名古屋に帰ってもらうことができたのがうれしい」
 殊勲の裏にあるのは、常にチームのために走る姿勢。稲垣は今季、過密日程の中で全公式戦に出場。多くの試合で、チーム最長の走行距離を記録した。マッシモ・フィッカデンティ監督(53)も、「チームのために走るんだ、という気持ちをピッチで表現できる。本当に信頼できる人間」と賛辞を惜しまない。
 豊富な運動量に加えた明晰(めいせき)なプレーが結実した。「試合ごとの、監督からの戦術的な要求をのみ込みながら、最後は自分の感覚を信じるイメージ」。目まぐるしい試合展開を前にピッチの中央で、チームをうまくコントロールしつつ、最後は気迫の一撃で決勝進出を決めた。
 鬼門と言われた敵地でつかんだ、クラブ初の決勝進出。自らの得点を誇ることがあまりない稲垣だが、この日は違った。「いつも数多くの声援をいただいている。そういった気持ちに応えられたことが、一番うれしい」。試合後、サポーターのもとへあいさつに来た稲垣をたたえる拍手が、味スタの空に誇らしげに響いた。

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