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光 コロナ禍に探す 高校教諭 3人 書×俳句×映像

2021年10月9日 05時00分 (10月9日 10時19分更新)
ユニット「sounderbookur」を組む下田俊範さん(右)、本多伸也さん(右から2人目)、沢秀和さん=小松市宮本三郎美術館で

ユニット「sounderbookur」を組む下田俊範さん(右)、本多伸也さん(右から2人目)、沢秀和さん=小松市宮本三郎美術館で

  • ユニット「sounderbookur」を組む下田俊範さん(右)、本多伸也さん(右から2人目)、沢秀和さん=小松市宮本三郎美術館で
  • 沢秀和さんが制作した「夢の先発生装置」と題したインスタレーションの作品=小松市宮本三郎美術館で

宮本三郎美術館で初作品展

 書や俳句、映像芸術制作に取り組む県内の高校教諭三人が、「sounderbookur(ソウンドエルブーカー)」と名付けたコラボレーションユニットを組み、小松市小馬出町の宮本三郎美術館で初の作品展を開いている。新型コロナ禍の中でも希望を見いだそうと「光」をテーマに据えた作品に、三人の個性が溶け合っている。来月三日まで。 (久我玲)
 新潟大で書を学び、現在小松商業高で国語を教える下田俊範さん(51)が発起人。金沢美術工芸大で油絵を専攻し、映像芸術にも造詣が深い小松市立高の芸術コース講師の沢秀和さん(49)と、俳句をたしなむ金沢錦丘高の国語教師、本多伸也さん(42)が加わった。
 コロナ禍で日常を奪われ、沈みがちな日々が続いた下田さん。言葉とアートに親しむことが心の支えとなり、コロナ禍の先に見いだした「光」を表現したいと考えた。三人は二年前に小松市立高で共に勤務し芸術について語らう仲で、「互いの強みを共鳴させ、作品に思いを結晶させたい」と二人にコラボを依頼。ユニット名はそれぞれの名字を英語に当てるなどして組み合わせた。学校業務の傍ら、昨年八月から打ち合わせを重ね、展示を実現させた。
 見どころは二十分間の映像作品。下田さんがしたためた異なる書体の「光」の文字をまばゆく点滅させたり、沢さんが十年間撮りためたノスタルジックな風景写真に本多さんの句を浮かび上がらせたりする四部構成。会場には他に、沢さんが「夢の先発生装置」と題したインスタレーション(空間芸術)なども展示している。
 本多さんは「余韻を残した俳句に自由にイメージを広げてもらえたら」と話し、沢さんは「何かを考えるきっかけを与えるためのヒントがつまってると思う」。子どもたちに作品を作りあげる楽しさを伝えたいとの思いも強く、下田さんは「ロックバンドのアルフィー(THE ALFEE)のように、個性の異なる粒ぞろいのユニットとして息長く活躍の場を広げていきたい」と話す。

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