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どうしても理解できない森保監督の柴崎へのこだわり 失点前にもミス連発、なぜ誰も怒らないのか…プロ失格だ【ラモス瑠偉評論】

2021年10月8日 11時37分

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柴崎岳

柴崎岳

◇守っている側からすれば、柴崎は怖くない選手
 私は森保監督を熱烈に応援している。しかし、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の戦いぶりで、どうしても理解できない選手起用がひとつある。ボランチ・柴崎へのこだわりだ。
 サウジアラビア戦の立ち上がり、前半6分に柴崎は意表を突くロングシュートを放った。このときは「きょうの柴崎は違うかも」と一瞬だけ期待を抱いた。オマーン戦、中国戦と柴崎はプレッシャーをかけられると横パス、バックパスが多くなり、そこで日本の攻撃がスローダウンする。安全策ばかりで、攻撃のテンポが上がらない。その繰り返しだった。守っている側からすれば、柴崎は怖くない選手だ。
 だからこそ最初の1発をみたとき、期待感を抱いたのだが、試合の経過とともに、いつもの柴崎に戻っていった。
 後半に入ると、その傾向はさらに強くなる。後半4分には柴崎のボールロストから一気のカウンターを食らい、権田がファインセーブで救ってくれた。このとき、柴崎は引っ張られて、自分でファウルと判断してプレーをやめてボールを失ったが、アウェーでは必ずしも反則を取ってくれるとは限らない。
 さらに後半20分、またも柴崎がパスミスでボールロスト。そして後半25分、自陣ライン際でプレッシャーをかけられて安易なバックパスがミスパスとなり、これをかっさわられて致命的な1点を失った。直後に森保監督は柴崎に代え、守田を投入したが、時すでに遅し。
 不思議でならないのは、失点前にもあれだけボールを失っている柴崎に対してベンチも含め、誰も怒らないことだ。悪いものは悪いと厳しく指摘しないから、致命的な失点につながった。あの失点はチームとしての甘さの表れであり、プロとして許されるものではない。
◇これ以上の負けは許されない、次は勝って勝ち点3を
 森保ジャパンの持ち味は強い縦パスから手数をかけずにシュートまで持ち込むショートカウンターとサイドアタックだ。サウジ戦でも前半28分に長友が相手のパスを引っかけ、拾った鎌田がダイレクトで縦パス。これに大迫が反応し、シュートまで持ち込んだが、GKに阻まれた。
 前半36分には酒井のアーリークロスに大迫が飛び込んだが、ボレーシュートがわずかに浮いた。後半42分には原口のパスに古橋が飛び込んだが、ヒットしきれなかった。決定機は作っているが、決めきれない。ならば、その機会をもっと増やしていくしかない。
 3試合を終え、1勝2敗。得点は1。最終予選は残り7試合。上位2位に入るチャンスは十分にあるが、これ以上の負けは許されないし、勝って勝ち点3を積み上げていかなければならない。そのために必要なのは攻撃的なサッカーであり、それを実現するために中盤の構成を再考する必要がある。
◇追い込まれたときこそシンプルに、原点に戻るのが最善の策
 サウジ戦では両サイドの南野、浅野を含め、相手のサイド攻撃を封じることに重点を置いた戦略をとった。そのために酒井と長友の攻撃参加の機会が減った。しかし、勝つためにはリスクを冒してでも縦に速い攻撃を仕掛けられる組み合わせと戦略が必要となる。
 日本が攻めている限りは、相手は守らなければならない。ホームのオーストラリア戦では、アグレッシブに攻める姿勢を鮮明に打ち出す。攻撃サイドの裏側をケアするというリスク管理は必要だが、攻撃は最大の防御であり、ゴールを奪わなければ勝ち点3を手にすることはできない。ボールを奪う、そしてゴールを目指す。追い込まれたときこそシンプルに、そして原点に戻るのが最善の策だ。(元日本代表)

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