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家にある戦争資料、捨てないで 大学生が収集・デジタル化

2021年10月8日 05時00分 (10月8日 05時01分更新)
空母「加賀」の乗組員が持っていた、加賀と九六式艦上攻撃機の写真=竹中さん提供

空母「加賀」の乗組員が持っていた、加賀と九六式艦上攻撃機の写真=竹中さん提供

  • 空母「加賀」の乗組員が持っていた、加賀と九六式艦上攻撃機の写真=竹中さん提供
  • 海軍パイロット(左から2人目)のおいから託された写真=竹中さん提供
  • 被爆者の遺品が顔写真とともに展示されている=広島市中区の広島平和記念資料館で
  • 竹中義顕さん
 個人が残した戦争資料が、捨てられてしまうケースが増えている。戦後七十六年を経て体験者が高齢化しているうえ、ステイホーム中に部屋の物を処分する「コロナ断捨離」の影響も出ている。資料館や博物館で引き取る場合もあるが、態勢は全国でまちまち。危機感を強め、資料のデジタル化に取り組む大学生に現状を聞いた。
 「家に長く眠っていた貴重な資料や遺品がすごいスピードでどんどん捨てられている。ショックだった」
 愛媛大法文学部四年の竹中義顕(よしたか)さん(21)=松山市=は、戦争資料が消えていくことにため息をつく。
 遺族や親族から借りたり譲り受けたりした資料を、無償でデジタル化する取り組みを続けている。「貴重な資料という意識がない人も多い。よく分からなくて捨ててしまう。焦りしかない」
 小学六年の頃から、戦争がテーマの戦記小説やノンフィクションを好んで読むようになった。「過去の日本にこんな歴史があったんだと夢中になった」。中学三年になると、愛媛県内の戦争体験者を一人で訪ね歩き、証言の聞き取りを始めた。
 地元の戦友会に紹介してもらったり、新聞記事に掲載された人を訪ねてみたり。戦争体験者からみれば、かわいい孫...

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