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高齢者見守りシール普及中 不明時 QRから「発見」メール

2021年10月8日 05時00分 (10月8日 09時46分更新)
「どこシル伝言板」の表示画面と見守りシール

「どこシル伝言板」の表示画面と見守りシール

富山、石川の自治体

 行方不明になった認知症高齢者の発見につなげるQRコード付き「見守りシール」の導入が、石川、富山両県内の自治体で進んでいる。石川では昨秋の宝達志水町を皮切りに、今夏には中能登町と七尾市、十月に羽咋市へと広がった。内灘町も導入済みで、志賀町も検討を始めた。富山では砺波市や朝日町に続き、十月には氷見市が導入。高岡市でも計画が進む。各自治体の担当者は「広域でシールの周知が進めば、行方不明時に見つけてもらいやすくなる」と期待する。 (松村裕子、小畑一成)
 スマートフォンを使った民間の保護情報共有サービス「どこシル伝言板」。家族がケアマネジャーらに相談して登録し、見守りシール(縦二・五センチ、横五センチ)を高齢者の服やくつ、つえ、かばんなど持ち物にはって使う。
 行方不明になった際、発見者がスマホでシールのQRコードを読み取ると伝言板につながり、連絡先として登録された保護者に「発見」を知らせるメールが送信される。場所や状況を知らせたり、迎えの時間を相談したりするなど、発見者と保護者がメッセージを送り合うことができる。
 宝達志水町は昨年九月に導入し、十数人が登録する。町によると、行方不明でQRコードを使う事態に至ったケースはないが、シールが認知症高齢者の目印になり、周囲の人が声を掛けやすくなった。発見者がスマホをかざすだけという簡単さが、高齢化の進む地域に適しているという。
 七月から採用した中能登町、八月からの七尾市も、利用者はまだ十人ほど。高齢者は市町外まで歩くケースもあり、氷見市など近隣自治体でシールの認知度が上がるのを歓迎する。
 羽咋市は利用希望者を募集中。登録すると、反射材付きシールなどを無料で提供する。氷見市は行方不明になる可能性がある人の情報を関係機関が共有する「SOSネットワーク」の登録者三十八人に案内を出し、登録を呼び掛けている。羽咋市の担当者は「シールを付けた高齢者への声かけ講習会も、周辺自治体と一緒にできれば」と連携も視野に入れている。
 開発した医薬品卸、東邦ホールディングス(東京)によると、九月末現在、全国百九十二市町村が導入している。

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