景気「悪化」リーマン以来 北陸 日銀支店3カ月連続下方修正

2020年5月16日 02時00分 (5月27日 05時06分更新)

◇ 個人消費 大幅に減少

 日銀金沢支店は十五日発表した五月の金融経済月報で、北陸三県の景気判断を新型コロナウイルス感染症の影響などで「悪化している」とし、三カ月連続で下方修正した。前月は「弱めの動きがみられている」だった。「悪化」の表現はリーマン・ショックによる金融危機の影響があった二〇〇九年五月以来、十一年ぶり。(蓮野亜耶)
 項目別では、個人消費の判断を「大幅に減少している」へと引き下げた。観光業は観光客が大幅に減少し、ホテル・旅館が休業を余儀なくされ極めて厳しい状況となっている。百貨店や家電量販店、自動車販売店も来客数が減少。一方でスーパーやドラッグストアは日用品などの買いだめで売り上げが伸びた。
 雇用・所得の判断も「弱めの動きがみられている」へと引き下げた。製造、非製造業ともに求人が減少し、一部で雇い止めの動きがみられる。生産の判断も「弱い動きとなっている」へと下方修正。電子部品・デバイスは第五世代(5G)移動通信システム関連の需要が底堅いが、生産機械・産業機械は受注が下振れしている。
 会見した武田吉孝支店長は「緊急事態宣言の発令後、内外の経済活動の停滞が顕著となり、厳しさが増している」と指摘。先行きは「感染拡大が徐々に和らいでいけば巣ごもり疲れによる需要回復などに支えられ、じわじわと前向きな動きになっていくのでは」と見通した。 

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