【石川】二ツ屋病院 2人死亡 新型コロナ 感染増 金沢で1人

2020年4月30日 02時00分 (5月27日 05時06分更新)

全4棟で感染者 県内最大クラスター二ツ屋病院

県内最大のクラスターとなっている二ツ屋病院=石川県かほく市二ツ屋で、本社ヘリ「まなづる」から(泉竜太郎撮影)

 石川県は二十九日、新型コロナウイルスの感染が確認されていた八十代の男女二人が死亡したと発表した。二人はクラスター(感染者集団)が発生した二ツ屋病院(かほく市)の長期入院患者。県内の死者は八人、うち同病院の患者は三人となった。このほか新たに金沢市の女性一人の感染が確認され、県内の感染者は計二百五十人となった。
 県によると、亡くなった二人は多くの感染者が確認された介護療養病棟の入院患者で、二十八日に死亡した。病状や基礎疾患の有無などは、遺族の同意が得られていないとして、明らかにしていない。
 二十八日夜に感染が分かった二ツ屋病院関連の四人については、一人は津幡町の四十代女性介護士で、中等症。三人は入院患者の八十~九十代の男女で、軽症か無症状。一般病棟や介護医療院に入院していた。
 二十九日に感染が確認されたのは自営業の五十代女性で、軽症。二十日に三八度台の発熱があり、二十九日のPCR検査で陽性と判明した。
 二十八日のPCR検査数は百三件。退院者は二人増え、五十一人となった。
 県内最大のクラスターとなり、新たに感染者二人が死亡した二ツ屋病院。当初は感染が最初に確認された女性介護士が担当する介護療養病棟の入院患者や職員に感染者が集中したが、検査対象を職員、患者全員に広げたところ、二十九日までに別の三棟(一般病棟は二棟)を含め、全ての棟で感染が判明した。
 県によると、二十九日に詳細が公表された入院患者三人のうち二人は一般病棟、一人は介護医療院に入院。介護医療院での感染確認は初めてだった。二十八日に公表された中にも、一般病棟の患者が二人いた。
 入院患者全体の感染者は二十六人、うち二十一人は介護療養病棟だが、県の北野喜樹健康福祉部長は、全ての棟で感染者が確認されたことに「院内では職員だけでなく、患者もリハビリで動く。細かく調査をしたい」と危機感を示す。
 病院関係者では、二十八日までに職員二百十七人、入院患者二百三人のPCR検査を一通り終えた。中には一度陰性だったものの、後に症状が出るなどして再検査し、陽性と分かった感染者が十人いた。
 病院の機能を維持するため、県は厚生労働省のクラスター対策班の指導に基づき、感染者の濃厚接触者とはされず、かつ陰性が確認された職員について、二週間の健康観察を待たずに勤務を許可している。院内では感染者を隔離する体制を取っており、北野部長は「これ以上広がらないよう指導している」と話した。

関連キーワード

PR情報