<おはよう出番です> 森友嵐士
2021年10月7日 05時00分 (10月7日 05時00分更新)
「太陽のような存在」。そう頼ってきたドラムの青木和義が8月に活動を休止した。T−BOLANのボーカルとして仲間の思いを受け継ぎ、コロナ禍できしむ世の中に投入する新曲は「愛の爆弾=CHERISH」。10月に愛知、広島、大阪を巡るツアーで初披露し「隣人を思いやる大切さ」を歌う。 (林啓太)
「青木には持病がある。ツアー中にコロナに感染したら、命にも関わる懸念があった」。岐阜県内にある柿農園の家業に専念することを青木が決めた背景について、こう明かす。
コロナ禍で昨年中止した全国ツアーを今年二月に再開し、各地を巡った時。青木から「家族が自分の健康を心配している」と伝えられた。「天職のバンドさえやめて、家族との暮らしを守る。その気持ちは分かる」。こう受け止め、将来の復帰に期待をつなぐ。
コロナの時代に、音楽で何を発信するべきなのか。模索の末の答えは、「愛の爆弾」という一見、物騒な言葉を使って書き下ろした新曲に込めている。「感染者を責める動きがあった。悲しくて、憤りを感じて」。新曲を聴いてくれる一人一人の心の中で“さく裂”させたい。「人は誰しも思いやりの心を持っている。でも感染拡大の中で伝えきれ...
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