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禁煙アプリ 県内初処方 能美の芳珠記念病院 50代男性患者に

2021年10月6日 05時00分 (10月6日 12時23分更新)
禁煙治療のアプリ(右側)。医師は患者の入力内容を医師用アプリ(中央)で確認できる。左は一酸化炭素濃度の測定機器

禁煙治療のアプリ(右側)。医師は患者の入力内容を医師用アプリ(中央)で確認できる。左は一酸化炭素濃度の測定機器

 能美市緑が丘の芳珠記念病院は、禁煙外来の患者一人に対し、ニコチン依存症を治療するためのアプリを処方した。禁煙補助薬を服用してもらうとともに、患者のスマートフォンに入れたアプリを通じて、日々の経過を確認、助言し、心理的な依存を抑える。病院によると、県内の医療機関で禁煙アプリの処方は初めて。患者は六月から禁煙が続いているという。
 アプリはベンチャー企業「キュア・アップ」(東京都)が開発し、昨年十二月に治療用アプリとして国内で初めて保険適用された。初診で患者はアプリをダウンロード。喫煙すると上昇する呼気の中の一酸化炭素(CO)濃度を、専用機器で毎日測ってアプリに記録し、服薬状況や副作用の有無を入力する。ニコチン依存症や対策を学び、自動応答のチャット機能で助言を得ることもできる。医師は患者の入力した内容を医師用アプリで確認し、その後の診察に生かす。
 これまでは、ニコチンへの身体的な依存を断つ貼り薬や飲み薬を処方し、カウンセリングも交えて治療を進めてきたが、心理的な依存に十分対処するのが難しかった。
 病院によると、処方したのは五十代の男性患者。六月に処方し、三カ月の治療期間を経て禁煙を継続しているという。現在もアプリを通じた治療を続けている。
 担当の安井裕子医師は「禁煙治療ではカウンセリングや(心理面の)サポートが特に重要。これまで受診日にしかできなかったが、アプリで毎日でき、薬以上の効果がある」と話す。 (平野誠也)

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