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DADA代表 和多裕介さん (36) 個人に合う鍛錬 提供

2021年10月5日 05時00分 (10月5日 12時19分更新)
ログハウスを改修したトレーニングジムを運営する和多裕介代表=石川県能美市で

ログハウスを改修したトレーニングジムを運営する和多裕介代表=石川県能美市で

 丘陵に立つログハウス。扉を開けると、高い天井に延びた大きな暖炉が目に飛び込む。山荘のような室内に並ぶのは、チューブやバランスボール、筋力トレーニングのマシンなど。地元の石川県能美市のいしかわ動物園近くに、トレーニングジムを開いて二年余り。女性を中心に十〜七十代の約百七十人が汗を流す。
 トレーナーが指導するのは一人につき四人まで。客がマシンを選んで使うジムと、一対一で教えるパーソナルジムの中間に当たる少人数制のセミパーソナルジムだ。「一般的にパーソナルジムはちょっと高い。普通のジムは安いけど、トレーナーの指導がない。その不満を解消し、安く指導を受けられる」と話す。
 脂肪を燃やす有酸素運動より、筋力トレーニングが中心。体の一部より、全体をバランスよく鍛えることを重視する。自身もトレーナーの一人として、ダイエットや筋力向上、姿勢改善など一人一人の目標に合った運動を指導する。
 高校時代はトレーナーを目指していた。中学からソフトテニスを始め、小松市立高(同県)二年の時、全国高校総体(インターハイ)に出場。将来はスポーツの仕事に携わりたいと、大阪府内のトレーナー養成の専門学校に進んだ。
 卒業後、フィットネスクラブのエイム(本社・金沢市、本部・同県野々市市)に就職。トレーナーを経て新規出店の仕事を担当し、名古屋、横浜市の店舗運営を任された。横浜で目にしたのが、続々とオープンするパーソナルジムだった。マシンを多くそろえたジムを開設するには多額の資金が必要。しかし、パーソナルジムなら個人でも開業しやすい。「これなら自分にもできる」。以前から芽生えていた起業の思いが固まった。
 レストランだったログハウスを借りて改修し、二〇一九年七月にスタッフと二人でオープン。ただ、想定以上に客が集まり、「一人一人にちゃんと対応するのが武器のはずなのに、できなかった」。客が一定程度まで増えたら入会を止め、サービスの維持を図った。立て直しに動くさなか、今度はコロナ禍に見舞われた。臨時休業後、ジム内に設けていたカフェを、感染防止のためトレーニングの場所に改装し、再開した。
 ジムは成長軌道に乗りつつある。九月には、県内初の女性客限定のセミパーソナルジムを小松市内に開いた。「自分のために運動したいが、一人では続かない。そうした人のニーズをつかみたい」。一、二年後には金沢市内にも二店構えたい考えだ。(平野誠也)

【会社メモ】2019年2019年5月設立。トレーニングジムのほか、トレーニング指導者の派遣、サプリメントやコーヒー豆販売なども手掛ける。正社員3人、アルバイト2人。社名は「子どもが駄々をこねるように、大人になってもわがままに、人生を楽しく生きるために運動しよう」との願いを込めて命名した。


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