飛騨市で12棟火災、間一髪の避難

2020年5月25日 02時00分 (5月27日 03時55分更新) 会員限定

煙を上げて燃える家屋=飛騨市神岡町船津で(読者提供)

 飛騨市神岡町船津で二十四日、民家など十二棟を焼いた火災。煙が充満する中、住民たちは固唾(かたず)をのんで消火作業を見守った。
 「間一髪だった」。現場の商店街でカメラ店を営む土井達哉さん(60)は、裏の建物から火の手が迫る中、寝たきりの父を何とか運び出した。
 この日、店は定休日だったが、建物の三階には両親と姉がいた。姉から助けを求める電話を受け、二百メートルほど離れた自宅から救出に向かった。何度も窓ガラスが割れ落ちる音が響く中、三人を連れて脱出。家屋に炎が侵入してきたのは、その数十秒後だった。
 現場近くで火災の様子を撮影していた住民の男性(60)は、黒く焼け焦げた建物を見て「こんなにひどくなるとは思わなかった」と肩を落とす。消防車両のサイレンを聞いて外に出ると、現場から大量の黒煙が上がっていた。
 現場では、隣り合う建物同士の距離はわずか数センチから十数センチ。時折吹く強い風に乗り、男性は、火が瞬く間に周辺へ燃え広がったのを見た。現場近くの商店街にはその後も白煙や黒煙が立ち込め、「町ではめったに火災が起こらないので、恐ろしかった」と話していた。
 (横田浩熙)

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