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クロノジェネシスに立ちはだかったロンシャンの芝 当日の朝まで降った雨…マーフィー「日本の重馬場とは違った」

2021年10月4日 15時08分

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凱旋門賞で7着に敗れたクロノジェネシス=パリロンシャン競馬場で(AP)

凱旋門賞で7着に敗れたクロノジェネシス=パリロンシャン競馬場で(AP)

 ◇3日 第100回凱旋門賞(G1・仏パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
 アイルランドのラブが出走を取り消し、14頭立てで争われた「第100回凱旋門賞」(G1・3日・パリロンシャン・芝2400メートル)。日本から参戦したクロノジェネシス(牝5歳)は7着、ディープボンドは14着、武豊騎手(52)=栗東・フリー=が騎乗したブルームは11着、ディープインパクト産駒で英愛オークス馬のスノーフォールは6着だった。優勝したのはドイツの4歳馬トルカータータッソ。13番人気(JRAオッズ)ながら大外から鋭脚を発揮して豪華メンバーを打ち破った。
  ◇  ◇  ◇
 日本の女王でも世界の重く、ぶ厚い扉をこじ開けることはできなかった。グランプリ3連覇中だったクロノジェネシスは直線で伸びを欠いて7着。勝ちタイム2分37秒62が物語る特殊な重たい馬場に苦戦し、斉藤崇史調教師は「落ち着いてレースができたし、良いポジションで競馬ができたが、重たい馬場にのめって最後は疲れてしまった」と馬場に敗因を求めるしかなかった。
 レースでの見せ場は十分だった。「ゲートが外だったので(2015年勝ち馬の)ゴールデンホーンが通ったルートで徐々にポジションを取りに行った」と鞍上のマーフィーが説明する通り、14番ゲートからスタートすると馬群から離れた大外へ。少しずつ馬群に近づき、2番手で折り合って手応えよく直線に向くまではまさに6年前の勝ち馬と同じだった。しかし、追い出すといつもの反応はなく、ゴールラインに流れ込むのが精いっぱいだった。
 「直線に向いた時もまだ良い感じだったが、ゴーサインを出した時に加速できなかった。チームのみんなが良い仕事をしてくれ、状態は本当に良かったんだが…」とマーフィー騎手。ただ、日本での騎乗経験も豊富な鞍上も「重馬場といっても日本の重馬場とは違った」と説明。当日の朝まで降った雨の影響で、発表された重馬場以上にタフな馬場となったロンシャンの芝が今年も日本馬を苦しめた。
 現地では2004年勝ち馬のバゴを父に持つ血統背景から「オルフェーヴル以来、勝つチャンスがある」との前評判だったが、デビュー以来初めて掲示板を外すほろ苦い結果。それでも過去、日本馬が好走してきた前哨戦から本番に向かうステップではなく、日本で仕上げてレース直前に欧州入りするという新たな欧州遠征の形は示してみせた。
 「彼女がスターホースであることに変わりはない」。マーフィーがそうたたえるように、クロノジェネシスは日本の代表として世界に堂々と立ち向かった。彼女の挑戦は、きっと101回目以降の日本競馬の悲願につながるはずだ。

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